台湾映画『セデック・バレ』を渋谷のユーロスペースで観てきました。2回目。
部族が全滅するのは分かっていても誇りをかけて戦う、というのはこの星の上で史上繰り返されてきたことだと思うけど、止むに止まれぬ蜂起がどうして起こるかを丁寧に描いているので、台湾の映画、アジアの映画というだけでなくて世界に通用する映画だと思う。
とくに西洋人の人たちに観てほしいな。ネイティブアメリカンの蜂起もこういう背景だったと思うよ。
人を見下してはいけない。誇りを傷つけてはいけない。そこから反発が生まれ、闘争に繋がっていくのだから。
嘲笑、あざ笑うことの罪の大きさに人はあまり気づいていないと思う。フランスのアラン・カルデックが著した『天国と地獄』だったかな、古代ローマで奴隷がライオンと戦うのをあざ笑った観客の貴族の婦人が次の来世で相当な魂の負債、カルマを負って学ぶ必要になり辛い体験をし続けてあざ笑いの代償を支払う様子が書かれていた。
憎しみ、憎悪の方が感情としては苛烈で生み出す魂の負債が大きそうだけど、あざ笑い、蔑み、見下しといった軽いと思われる行為のほうが結構大きな魂の負債のようです。
人や民族を見下し蔑みあざ笑うのはやめておこう。それはあなたのためにならないから。見えない世界を少し学んだ者からのちょっとした提言。あなたに届くといいんだけど...。
コメントをありがとうございます。
人類はそれでもちょっとずつは進歩していると思いたいですね^^
見下すこと、敵対させること、で、民衆のガス抜きをさせる政治が世の主流ですが、ご意見のそれが「ためにならない」ことにみなが気づけば世の中も変わっていくのかもしれませんね。4大文明のころから奴隷制度があったくらいで1万年もそうしている人類の歴史ですからそうは簡単じゃないでしょうけれど、あきらめないでいたいです。