with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第31話《アーリーチェックイン出来てラッキー!》

2023年06月09日 | 2013年クリスマスイブのリヴァプール・チェスター

 

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列車はマンチェスターピカデリーに到着しました

「さて、自分のスーツケースを取り出さなきゃ

他の荷物を気遣いながら下の方から何とか取り出すことが出来ました。

ホームに降りようとスーツケースを両手で持ち上げて降りかけた時です

そのスーツケースを、これから乗車するおじさまが受け取ってホームに置いてくださいました。

「サンキュー

咄嗟のことで驚きながらお礼を言うと、笑顔で答えてくれるおじさま

ヨーロッパに来ると、いつもみなさん知らない同士でも手を貸して助けてくれる場面に遭遇するんですよ

こちらが頼んでいる訳ではないのに、すぐに気が付いて気を利かせてくださいます。

「こんなところも心のゆとりかなあ

ぐずぐずしていると「チッ」なんて声が聞こえて来そうな日本。

日本では電車が1分も遅れることのない正確さを誇っていますね。

「その分他人に迷惑を掛けてはいけない気持ちが大きく働くものね。」

 

「自分が乗車してきた車両も撮影しておかなきゃ

スーツケースが動かないように抑えながら、前方や正面や乗車してきた列車の撮影をしています。

すると駅員さんが私に話しかけてきました

『鉄道が好きなの

“本当は特別鉄道マニアじゃないんだけど、英語の会話は出来ないしなあ。。。”

“よし 好きなことにしておいちゃおう

「イエス

イギリスの鉄道は歴史があって魅力的だから、マニアの方が観光に来ても不思議じゃないですよね。

『どこから来たの

「日本から来ました

駅員さんは日本から来たと伝えると笑顔で答えてくれました。

『イギリスの列車は古いよ~ 日本の列車は綺麗でしょ

“確かに古いけど、その分趣もあるし、何よりのんびりした雰囲気がいいです”

心で思ったことをちゃんと伝えたかったけれど、そんな会話は出来ません

“心の中でそんな返事をしておこう

笑顔で話しかけてくれた駅員さんも優しいなあ。

駅員さんには私が『鉄道女子』に見えたのかな

 

ホテルは前回宿泊したことのあるホテルです。

巨大なマンチェスターピカデリー駅のタクシー乗り場も利用経験があるのでスムーズ

タクシー乗り場からホテルに向かいます。

「チェックインは14時からだけど午前中に到着しちゃった

「14時までスーツケースを預けて、街でランチでも食べようかな

フロントで予約表を見せてスーツケースを預かってと伝えます。

「わあ ホントもうチェックインが出来るって言ってくれたみたい。

「お部屋の準備が出来ているんですね。」

「ラッキー

 

チェックインしてお部屋に向かうと、今回は奥の方の部屋のようです。

前回は壁に窓がなくて天窓だけの部屋でした。

「そう言えば、今回は窓のことを聞かれなかったなあ。」

「『窓が欲しい』と言うつもりでいたんだけど

「ちゃんと意識している時に限って聞かれないのよね

番号に沿って歩くと、部屋は一番奥です。

中に入ると一番奥なだけあって大きな窓があって明るい部屋でした。

「わあ 角部屋だから明るい

「もしかしたら窓が無い部屋になりそうな時だけ確認するのかもね。」

荷物を置いて身軽になって、早速イヴの街に出て行くことにします。

 

 

 

 

続く

 


第30話《マンチェスターに移動》

2023年06月09日 | 2013年クリスマスイブのリヴァプール・チェスター

 

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「今朝はマンチェスターに移動ねー

マンチェスターピカデリー駅に直通で行く列車は1時間に1本位です。

「昨日、駅で時刻表の確認をして来てるんですよ

「鉄道の時刻に合わせてチェックアウトしよう

チェックアウトをして、ホテルを後にしたらすぐに駅です。

「ホテルが駅に近いと移動日も楽チンね

リヴァプールライムストリート駅の切符売り場に並んで乗車券を購入出来ました。

「行先と枚数と片道を伝えてカードで決済だから私にも簡単

電光掲示板でプラットホームを調べて、プラットホームで待つことにします。

「始発駅だからスーツケースがあっても慌てることはないね。」

「それに前回マンチェスターに移動しているから経験済みだし

二度目だとちょっと余裕の私がいます。

 

マンチェスター行きの列車の乗降は車両の前後2か所だけです。

「マンチェスターピカデリー駅は終着駅じゃないのはちょっと不安

だから到着を考えて、スーツケース置き場の近くに座ることにしました。

こちらの鉄道は静かに発車して、静かに駅に到着するから自分でちゃんと準備が必要です。

「目的地なのに気付かないなんて心配があるからね

私は乗車中は駅ごとにプラットホームの駅名を確認して行きます。

リヴァプールからマンチェスター間の移動は、以前乗車した時よりかなりの混雑でした。

「クリスマス前だからかな

「スーツケースを置く場所がこんなに一杯なんて

「後から乗車してきた方の荷物を置く場所はあるのかなあ

スーツケースの横のシートに座っている私は、心配で目が離せません。

「あ~ 乗車してきた人が次々上に積み上げてる

私のスーツケースの上にも荷物が積み上げられていきます。

降りる人は自分の荷物を探して、下の方から取り出している状況です。

「マンチェスターピカデリーに到着したらだいじょうぶかなあ

「私のスーツケースは下の方から取り出せるのかしら。」見ているだけで冷や冷やしちゃいます

 

「こんな狭い状況でコーヒーや軽食の販売も来ましたよ

「この混雑の中でも、温かな飲み物を買う方が多いのね

みなさん楽しそうに笑顔で会話なんかしていて和やかです。

「こんなに込み合っていても和やかな雰囲気は、日本とはちょっと違う感じがするね。」

多分知らない乗客同士や売り子さんだけれど、笑顔で会話が飛び交っています。

「何だかとても楽しそうなのは、やっぱり明日がクリスマスだからかな

「狭い通路を販売カートが占領しているし。」

そんなのあまり気にせずにお話が弾んでいるからカートも前方に進んでいきません

「なんてゆったりしているんだろう

いつのまにか私もこちらの時間の流れを楽しんでいます。

 

 

 

 

続く