
東北ツーリング初心者の自分にとって、【八幡平アスピーテライン】は強いあこがれの対象だ。
浄土浜を見た後は宮古からR106で盛岡ICから松尾八幡平IC経由で八幡平アスピーテに向かった。
途中眼鏡とゴーグルが干渉したり、風圧でゴーグルのベルトがめくれたりゴーグルはやはり趣味性
の強い装備で実用的とは言えない。(当たり前なのだが試すところがしゃけの良いところ。)
ゴーグルだと眠気覚ましの歌は歌えない。
その代わり、面白いことを発見。下くちびるをつきだして、顔の筋肉緩めると、自動的に唇が震えて
『プルルルルル…』と鳴る。あんまり遣ると唇が腫れて喉が痛くなる。

宮古から盛岡までR106を、ひた走る。約100kmのこの道が程良くくねり、増水した河と並行し
て走る。この道自体がツーリングの目的となりうる道だ。ほんとにすばらしい。

夢にまで見た八幡平アスピーテライン。ICからK45を通ると自動的にK23八幡平アスピーテライン
に行きあたる。これから約30kmのスペシャルステージだ。
西伊豆スカイラインともビーナスラインとも隔絶したライダーを虜にする日本有数のワインでィング
ロードだ。大変不思議な道でもあり、高度を一気に駆け上った後は、写真のように平らなのにくね
っている大変ありがたい道。道幅も充分あり100km以上でコーナーにっ込める所も多い。
『あれ?旨くなったのかな?』と錯覚させるやばい道だ。

あのコーナーにつっ込みたいという気持ちになる写真をライダーは意外と撮らない。
こんなカーブを見たら、本能的にアクセルを開けてしまい、写真など撮る暇はない。
ぐっと、気持ちを抑えて撮った写真だ。コーナーの先のチューブのようなトンネルは
防雪シェルターだ。


あの山が、南部富士と呼ばれる岩手山のようだ。
今も昔も地元の人は故郷を強烈に意識する姿であろう。

自分も次回に来る時は懐かしさをこめてこの山を眺めると思う。

頂上の見返り峠。細く見えてる道はこれから向かう田沢湖方向。
左は藤七温泉や樹海ラインの方角。樹海ラインは走りたかったが、この時間から走ってしまうと、
日のあるうちに乳頭温泉でキャンプは設営出来ず断念。


こちらの焦りの気持が伝わるような風景。
実はこの写真の後、全く携帯写真が撮れなくなってしまった。
乳頭温泉の白い温泉も、上手に作れたペンネグラタンも、翌日のものすごく青い、バイクの
タンクの色と同じブルーの田沢湖の色も、おいしかった稲庭うどんも撮れなかった。
ロゴス製の手動発電機による充電に依存したが故障してしまったのだ。
誠に残念・・・・・・・・・・・

帰りは田沢湖ー角館ー稲庭うどんーR398-K282-R342-一関ICというルートで埼玉県入間
まで一気に走る。休憩は稲庭うどんだけ。帰り那須高原で雨に降られた。
『俺は魚類。雨なんか何でもないよ』と思ったとたん滝のように来た。
雨が100km以上で飛んでくるのを顔で受け続け痛い。
バイクを目の敵にしてるのか、運転が下手なのか、接触すれすれで寄せてくる馬鹿が居た。
なんか疲れてきたし、こちらも運転がラフになってくる。
家が近付くとよりその傾向が出てくる。危険なのは他車か?自分か?そう思ったら少し余裕が
出た。
まだジョージさんに一回しか会ってないのに死ぬわけにはいかない。等と考えたら
気力が湧き、無事家に帰ることが出来た。

写真を見てくださってありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。



