しゃけの携帯写真

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工房『鮭庵』の威信をかけて・・

2012-08-05 13:32:48 | 携帯写真 レザークラフト バイク 


がっきーさんから注文戴いた財布が出来あがりました!
工房『鮭庵』の代表作を目指します。(^^



がっきーさん用にトレッシングペーパーに図案を正確に写す。



型紙を正確に作り、内側パーツときちんと合わせる。



革を型紙に合わせカットして湿らせ、トレーシングペーパーを鉄筆でなぞり図案を革に写す。
革は手持ちの最高級牛皮。フランス原産牛・イタリアでなめしたピサーノと呼ばれる革。
今回は伸びの少ない背側の部分を使う。




革の裏に『伸びどめシート』を貼り、打刻が浅く成らない準備。



強弱をつけ図案のカット。このカットの深さで陰影が決まる。



左側は打刻を完了。



染色するときバックグラウンドをより濃く染めるため毛筆でマホガニー色を入れる。
外側の線に沿って縫い穴をあける溝を付ける。



着色後、良く乾燥させ、ニートフットオイルという牛脛の油を刷り込む。



オイル仕上げ後、タンコートという皮革用ニスを薄く塗り、乾燥後アンティークダイという
靴墨状のものを刷り込み仕上げていく。
表面の状態を落ち着かせてから、タンコートを徐々に濃くしながら3度塗りして染色完了。




男っぽい赤に仕上がったと思う。
豆かんなを使って真中の裏側を漉き、曲げやすく内側パーツとなじみやすくする。




内側パーツを表側とを接着。セロテープでマスキングしたところは縫い始めと終点になる部分で接着しない。
バリカンみたいな道具で溝に沿い縫い穴をあけて行く。
一本刃のものはコーナーを曲げて穿孔する時に使う。




縫い穴は綺麗いにあいた。
写真では分かりにくいが財布にリングを付けるためのビスを仕込んである。




外縁をダブルステッチで手縫いする。



縫い穴は目抜きで一つ一つ拡げないとレース(革ひも)が通らない。
特にコーナーはひと穴に二回通すので難しい。




縫い針より太くならないようにレースを左右0.5ミリづつ斜めに切り、針に挟み込み金槌でたたくと
針は張力に耐えられるようになる。




リングを付けるビスが外に出ているのが分かる。
レースの根元が薄ーく斜めにカットして繋いであるのがお分かりでしょうか?
ダブルステッチだとレースは8回程繋ぐことになる。
レースを鋭利な刃物ではすに切り、ボンドが生乾きになったら貼り合わせ金槌でたたき一本化する。
これが何よりむずかしいと自分は思う。

接着に8時間必要なので、プロの職人は工程を微妙にづらし、いくつもの作品を同時に作っているのではと思った。




きっちり縫い終わり、中身の出し入れは良い加減に出来そう。



トチカンは壊れやすい部分なので、真鍮のしっかりしたものを付けました。



前回の同型(しゃけ使用中)の財布より、彫刻・染色は少し進歩したかも。
『お勉強させて頂きます!』とはまさにこのことだ。




ざっくりした男っぽさと伝統柄のロマン・・男の赤。
このテーマを追って追って、時間かけて作りました。

最初の1~2カ月は若干雨天時等、色落ちがあるだろうと思います。
革ひもは8か所繋いであるので、もし切れたら瞬間接着剤が良いだろうと思います。
々ご不満はあると思いますが、愛用してください。

多年ご愛用下されば、皮革特有の『経年変化』という効果が表れ全ての欠点を覆い隠し
て良き相棒となります。毎度、ありがとうございます!(^^


写真を見てくださってありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
がっきーさん (しゃけ)
2012-08-06 14:15:03
がっきーさん、届いたあとの感想が怖い・・・
急に来なくなっちゃったりして(^^
返信する
Unknown (がっきー)
2012-08-06 13:33:55
こだわって作って頂き、ありがとうございます!
到着するのが早くも楽しみです(^^)v
時分は結構物持ちが良い方なのですが、それに輪をかけて大事に使わせていただきます↑↑
返信する

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