WINK-SHOT

ハワイと日本で撮った写真で感じた処を綴っています。愛機はCanonEos5DMarkIIIです

謎の石仏群・五百羅漢

2009年10月18日 | 日本の風景写真



兵庫県加西市にある謎の石仏像群、五百羅漢像。

初めて見ました。

何やら地図上では存在を知っていて、気になってたのですが

どういうものなのかは全く知りませんでした。

たまたま近くを通ったので、ぶらっと軽い気持ちで寄ってみました。




CANON EOS5D MARK2
TAMRON 70-200mm F2.8

魅かれたのが、地図上の一言ガイド。

「かなり古い時代だが、製作年代も作者も不明の500体の仏像が林立する」

行ってみると、閑散としてて、訪れる人はパラパラだった。

拝観料200円
を払い、受付の女性から丁寧な説明をいただいた。

もちろん、上の写真のかわいい仏様は五百羅漢とは年代的には関係ありません








CANON EOS5D MARK2
TAMRON 70-200mm F2.8


仏像に特に興味があるわけじゃないけど

博物館や、お寺の奥の方に本尊として鎮座されてる仏様もいいんだろうけど

こういう野仏的な、風雨にさらされながら年数を経てきた野仏は味わい深いです。

これも五百羅漢とは違います。全然新しい仏様です。









CANON EOS5D MARK2
CANON EF 50mm F1.4USM


お寺の奥の一角にありましたありました、五百羅漢。

最初は普段見慣れた仏様の古いやつがたくさんあるのかと想像してたのですが

実際は、自分が想像してたものとは似ても似つかない仏像群でした・・・

しかし、なんて人間臭い表情が豊かなんだろうと驚きました・・・!





CANON EOS5D MARK2
CANON EF 20mm F2.8USM


調べたところ、およそ400年前くらいに作られたと考えられてるようです。

僕はもっと古いものではと勝手に想像しています。

まあ、作りが原始的というか素朴すぎるのと、且つ当時も今と同じく、仏像は誰が見ても

これが仏像というスタイルはあったのですから、似ても似つかぬこの形・・・

仏像観たことない人が作ったようにも思えます。素人考えですが。

どちらかというとコケシ的にも感じます。





CANON EOS5D MARK2
CANON EF 50mm F1.4USM


うーん、第一印象は、やはりコケシのようだ・・・

けれども、明らかに僧侶的なものを感じさせるものが多く

胴体に線彫りされた手は合わされてますし

仏様のそれですね・・・・。

雰囲気は暖かく、傑作といわれる仏像のような、近寄りがたいオーラは全くない。

一緒に拝みましょうか、というような感じさえ伝わってきそうだ。

でも時々切なさを感じるような痛切な祈りを感じるものもある・・・

深いなぁ・・・





CANON EOS5D MARK2
CANON EF 50mm F1.4USM


これはちょっと、ぎょっとしました・・・

首だけが地面にというのはちょっと・・・

でも、お顔を良く見るとやはり人間臭く、心の奥底の悩みや苦しみを見つめながら

瞑想をしてるように僕には見えました。

荒いノミの跡が手作りの温かみと、数百年前に彫られた味わいを感じさせます。





CANON EOS5D MARK2
CANON EF 50mm F1.4USM


これは・・・五百羅漢とは明らかに作風が違います。

最近のものかどうか、分かりません。

仏様の全身は滑らかな仕上がりですね。




CANON EOS5D MARK2
CANON EF 50mm F1.4USM


これは・・・また年代等は全く分かりませんね・・・

しかし、なぜこんな小さな石の一片に彫られたのか・・・

こんなのは初めて見ましたが、何か作者の念のようなものを感じます。






CANON EOS5D MARK2
TAMRON 70-200mm F2.8


これは新しいものですね。

お顔はとても柔和ですが、現代的です。

機械で作られたと説明をしくださいました。

でも、これはこれで優しさを持っておられると感じます。


最後まで見ていただいてありがとうございました
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