ぜんざい は元は仏教語で すばらしい を意味するサンスクリット語の漢訳 善哉 である。 旧暦十月 (神在月)に 出雲 に神々が集まるのを祝って、 出雲大社 の 神在祭 で振舞われた 神在餅 (じんざいもち)が、訛って ぜんざい になったという。出雲弁では じんざい → ずんざい → ぜんざい と聞こえるため、それが京都に伝わり、賞賛の 善哉 と合わさったと考えられる。仏教語の 善哉 がお汁粉を意味するようになった由来は、初めて食べた 一休禅師 が 善哉此汁 と言ったことからとも言われる。小豆を煮て、もちを入れて食べる神在餅とぜんざいの作り方はほとんど同じで、 山陰地方 では今でも、ぜんざいを雑煮として食べる。 ぜんざい と しるこ の区別は、 関東では餡に近く、汁気が少なくいものを ぜんざい 、汁気の多いものを しるこ と呼び、 関西では汁気の少ないものは 亀山 (かめやま)、汁気があるもののうち、つぶし餡で作ったものを ぜんざい 、漉し餡で作ったものを しるこ と呼ぶ。 語源由来辞典 参照