〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(6)

2016年01月04日 21時45分24秒 | mini essay
(久保田万太郎)
…・・万太郎は芭蕉も蕪村も「あが仏」とせず、人の余り認めぬ炭太祇を発見して喜んだ。
……・
……・太祇の句に、
 川の香のほのかに東風の渡りけり
 堀川や家の下ゆく春の川
 来ると早や往き来数ある燕かな
 萩吹くや燃ゆる浅間の荒れ残り
この日常語の、こまかな神経の通う使い振りに、万太郎は会得するところが多かったろうと私は思う。
「鴎外荷風万太郎」小島政二郎著 彩古書房
                                      富翁
コメント
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