〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(26)

2016年01月24日 21時37分08秒 | エッセイ
「…・じゃばってん、アンタ気ばつけたほうがええ。女は金や」
とつぜん偏見めいた言葉が老人の口から飛び出す。
「ほう、金ですか」
「カモメと同じとです」
「……カモメと同じ?」
「餌やればいつまでもついてくる。餌が切れるとおらんくなる…・。
ずいぶん貢いだとですミツコには…・・」
   「日本浄土」藤原新也著 東京書籍 2008年
                      富翁
コメント
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