鉄肝(tekkan)

お酒はよく噛んで呑みましょう

忘れ得ぬクソ坊主

2018-05-26 00:00:00 | あーだこーだ
鉄肝ブログ管理人縁者のNと申します、このトピックは限りなく私信に近い物です、
パブリックスペースを少しだけお借りしてUPさせて頂きます。

2015/9/29から2年7ヶ月間、動物愛護ボランティアとして在籍しておりましたが、
本年4月末をもちまして辞する事となりました。
多くの犬・猫に囲まれてのボランティア活動は大変楽しゅうございました。
その2年7ヶ月間の中で、この上ない親しさを持って「おい、このクソ坊主!」って
呼べるワンコが2頭いました。



一頭は一般家庭の飼育放棄犬、噛み付きチワワ Mad Dog “J”こと「ジェイ」です。
[チワワ・オス・(2011年生れ)・2015.07.10 - 4歳で保護]

  

私も4回噛まれ、紆余曲折はありましたが、2016年には仲良く散歩が出来るようになりました、
今でも知らない人には吠えかかり噛んでしまうため、譲渡会には参加する事が出来ない子です。

  
  

見た目はメチャクチャ可愛いため、下校途中の子供たちと、散歩時間が重なったりすると大変です、
「おじさーん、ワンちゃん 撫でさせて~」の声を振り切るように逃げます。
そんな時にジェイは 「オッチャン、俺、あいつら噛んでやりますよ!」なんて息巻いてます、
「うるせぇクソ坊主、そんな事したら大変な事になるんだ!ガゥガゥ言ってないで走れ」なんて
散歩を楽しく?やってました。

  

何時の頃からか顔の横に、ジェイの鼻先があっても少しも怖くは無くなりました、
それより顔を舐め回して来て「俺の事、好きかい? 俺はオッチャン大好きだぜ」って伝えて来ていました。

「人との立場を思い違いしている」って、この子の人に対する反応を解説してもらいました、
正直な感懐を申し上げますと、それには違和感を覚えます。
高年齢の女性に飼われていた所から立場逆転を予想したのでしょうが、高齢者さん独特な“撫で方”に
問題の“根”有ったのではと感じています、彼に伝わらなければ愛情表現も虐待になってしまいます。

躾ける積りでする事も彼が「虐められている」と感じれば、事態は好転しませんが、
私は甘やかしたりしていません、時に厳しい態度で接しました、強い口調で叱るなどしていました、
叱られた事に対し歯向かう事もありません、ちゃんと「ごめんなさい」を伝えて来ていました。

言う事を聞き、よく甘えて来る良い子でした、もし私が体罰(またはそれに近い事)をしていたとしたら、
彼は私と散歩を仲良くする関係にはならなかったと思います、歩くには歩いたかもしれませんんが、
万が一、リードが外れるなどして離れてしまったら、呼び戻す事の出来ない危うい散歩だったと想像します。
愛情を持って彼に伝えようと工夫・努力すれば、ちゃんと理解し従順な子になります。

  

彼は彼の可能性を信じてくれる里親さんが、迎えに来てくれるのを、ずっと待っています。


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もう一頭は、叱られない日は無い、ヤンチャな中型犬、私は保護犬時代の彼の「トーチャン」の異名を頂戴した
永笑(えいしょう)です。

  

2016/1には素晴らしい里親さんの元に卒業しましたから、けして長い付き合いではありませんでしたが、
本当に密度の濃い時間を過ごさせてくれた子です。

  
  

散歩の練習で分かった事は、よく叱られる悪戯坊主なのに、意外と気が小さな子だと言う事と、
新たな発見を喜ぶ好奇心、そして外ではとても従順で言う事を聞いてくれました。

散歩を初めて行った時の画像です↓緊張のあまり片耳がめくれ上がっている事に気付いていません。

  

引退のトピックに里親さんからコメントを頂戴した時に動画がある事を思い出しました。



危険なため路上の散歩動画は、他にはありません。
動画を撮る事が出来るほどえいしょうは、言う事を聞いてくれる優秀な散歩犬でした。

係わった犬猫たちはみな忘れられない子達です、中でもこの二頭は特別枠?の「クソ坊主」として、
生涯忘れ得ぬ子です、鉄肝家が預かった子達の幸せを祈り続けるように、もう二度と会えませんが、
大好きなクソ坊主たちの幸せを、心から祈っています。





   
希望を胸にみんなで艱難辛苦を乗り越えよう。