のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



2016年07月13日 | つれづれ日記
叔母の三回忌の法要があり出かけました。

子どもの頃は可愛がってもらった叔母、中学生になった時には学習机を贈ってくれました。
結婚するときは洋室のカーペットとスタンドライトを贈ってくれました。

でも、それ以後はなかなか会う機会がないまま、数十年が過ぎてしまいました。

叔母の老舗旅館は、市への寄贈が決まりました。
4000万~6000万円の費用をかけて耐震補強をし、外国人向けの宿泊施設として利用されるそうです。

叔母の遺志が生かされ、叔母も天国で喜んでいることでしょう。
独身だった叔母は、遺産相続をきちんと公正証書にしてあったので残された縁者は、もめることなく進めることができたのです。

私は資産家ではないので、公正証書で残すこともないか、と思いますが、そろそろ「終活」が射程に入ってきた頃でしょうか。

父は生前、元気なうちに葬儀社に自分の葬儀代全額を払い込んでいました。
子どもたちに負担をかけないようにとの心遣いからです。

なかなか実行できることではありません。叔母や父の見事な「終活」
残された者に、これからどう生きるかを、考えさせてくれました。

法要で顔を合わせた叔父やいとこたち
今まで何十年も会っていなかった人たちばかりです。

でも、どんなに間があっても、子どもの頃にあった人たちとはすぐ昔にもどって話ができるのです。

そして、また会いましょうと自然に言えるのが不思議です。
これも亡き人が繋いでくれた絆でしょう。

人は亡くなってから、人を繋ぐ役割をする。これが最後の仕事です。
細く長く縁の糸が続きますように。


叔母は美空ひばりに風貌がよく似ていました。年齢もほとんど同じです。
芸能人や文化人との交流も盛んでした。

「川の流れのように」を聞き、昭和を懐かしみたいと思います。