のり巻き のりのり

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戸籍から 祖母のこと

2015年02月23日 | ファミリーヒストリー
今年から相続税に関する法律が変わり、注目が集まっています。
多少に関わらず、相続が生じると、いろいろな手続きが必要です。

直系の子どもなら比較的簡単ですが、叔母のように子どもいない場合、兄弟、甥姪まで続きます。

遺言書があったので、それに従って進めるわけですが、代襲相続、そのまた代襲相続となり、じつにたくさんの戸籍を過去にさかのぼってとらねばなりませんでした。

自分の戸籍は出生、結婚、死亡(これは自分では見られませんね)その他必要に迫られて見ることはあるかも知れませんが、2代3代前の古い戸籍(原戸籍といいます)を見る機会は、あまりありません。

今回、戸籍を取り寄せることによって、曾祖父の出自(出生から)までを知ることになり、今まで全く知らなかった自分のルーツに出会ったのです。

NHKでやっている有名人の「ファミリーヒストリー」のように、「やっぱりねえ、だから・・なのね」と思うような立派なご先祖ではないけれど、知らないことを知った驚きは大きかったです。

その一つ、父の兄弟は7人だと思っていましたが、祖母は、なんと、11人の子どもを産んでいたのです!
1歳、2歳、3歳で死んだ子ども、戦死した子どもを合わせると11人!

私の覚えている祖母は、のんびりとテレビを見ている人で、信じられません。

大正末期から昭和にかけて「産めよ増やせよ」の国策のもと、玉よけの人口増産に協力した祖父母は表彰ものだったでしょう。
少子化の今では、まったく想像ができません。

祖父母は戸籍上、一度離縁し、再び婚姻届を出していました。

さらに、養女まで迎えていました。(後に除籍)
他の欄にも、養女、養子の記載がいくつかありました。

この時代には、どうも、ごくふつうに行われていたようです。

それにしても、たくさんの子どもたちを養っていくだけの財力があったのかしら。決して裕福ではなかったはず。

どんなふうに子育てをしていたのかしら。

私が小さい頃に亡くなった祖父はどんな人だったのかしら。曾祖父母は?

戸籍から、時代背景や人物像が、想像を交えおぼろげに浮かんできます。

ご先祖ではありますが、懸命に生きた市井の一人として見ていく限り、学ぶこともあるはず。

小説やドラマは、こうやって生まれるのですね。