富野由悠季氏の「組織とは何かを考えた」が興味深く思える。
「私学連」のポスターの画像が掲載されている。
今日の掲載は連載4回目で、先日はガンダムの画像だった。そう、アニメ「機動戦士ガンダム」の監督、原作者だ。
(私ももちろん、シャアのファンだけど、マスクをしているという設定は、当初富野さんの中にはなかったそうだ!)
今回は彼の大学時代のお話しで、最後の「結局、」から始まる段落では、「誰がどんな思惑で」何かをして、それが「最前線の人々に」どう影響を与えるのか。そういう組織構造に興味を持ったということだった。
そうだ。人は一人で生きているわけではない。
人は天才にあこがれるかもしれないけれど、一人でできることはたかが知れていて、一人が何をなしても微々たるもので、たとえ声高に何かを叫んでも、大衆に影響を与えるようにはならない。天才やカリスマは一人の力で世に周知されたのではなく、これも大勢の人の思惑が絡んだ結果なのだ。
「だからね、株主総会で発言すれば、企業が動いて影響力も高くなると思って」
以前、株主総会で出会って昼食を共にした女性がそう言っていた。
彼女の主張は、暴力シーン、爆発シーンなど過激なものを、幼い子が楽しむ場である「夢の国」で見せないようにしてほしいというものだった。
たとえ、駅前など人が大勢集まるところで政治家よろしく声を張り上げたとしても、誰も聞かない。
けれども、株主として企業へ要請すれば、多少なりとも企業が対応してくれるのではないかと考えたのだ。
当時、まだESG(エコ、ソーシャル、ガバナンス)なんて言われてなかったころだ。せいぜい、IR活動(インベスター・リレーションズ:投資家との関係性構築)をやりましょうと言われ始めたころのことだ。「夢の国」はご存知、東京ディズニーランド(当時)のことで、運営企業のオリエンタルランドの株主総会だ。そこの株主総会は、シャンシャン総会ではなく、投資家との対話を重視していた。彼女の発言への回答は、貴重なご意見として承りますというような内容で、その後かなり時間は経過したが、指摘されたアトラクションを改変したと記憶している。口先だけでなく、企業の収益とも重なるように対応したのかなと思う。彼女の願いは叶ったのだと思いたい。
どんなストーリーにも、組織構造のもつ原則や影響は真実味を与えてくれるだろう。
そして、それを予測することで、もっと願いは叶う、ように行動できるのかもしれない。
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