立ち読みで答えがみつかる

通勤の電車で、ふと思う。
お盆を休業とすることはまだ一般的なんだろうな。

いつも混雑する区間が、空いている。
見知らぬ他人と距離０（ゼロ）で密着するのが常なのだ。
スマホを見る隙間すらない。

それが、14日も、15日、そして今朝も。

勤務先では、休暇取得の人も数人ありながらも、電話も少なく、私の担当案件で校了もなく、言っていいなら、「ひま」だった。
やることもあるし、今日は上司との個人面談もあるので、休めるほど暇ではないけれども。

上司との面談は、上司のひととなりも伺えるので、貴重なシーンともいえる。
少なくとも、私は楽しむことにしている。
でも、今後の数年を占う（かもしれぬ）この面談、それなりに緊張もある。

帰り、その上司とのやりとりを反芻しつつ、最寄り駅で寄り道。
お気に入りのパン屋を覗いて、「金券バックキャンペーン」に心躍るも、もうすでに棚にほぼ売り物のパンがなくて、お買い物を断念。

本屋にも立ち寄って、ふと、樹木希林さんの本が目に留まる。

ファンが多いもの、みなさん、偲ぶ気持ちもあろうし、彼女の含蓄のある言葉の数々、読みたくなるよね、と手に取ってパラパラとめくる。
その中で、パッと目についた言葉が、私に、いろいろと悩まされてきたことへの、
私自身のあり方の答えをくれた。

樹木希林さんへのインタビューなのだが、賞をいただいたことへの言葉たち。
楽しむのだそうだ、この映画だから○○賞がもらえるように頑張る、ではなく、映画を製作することを楽しむ。その結果、賞がもらえたらいただくのだと。
私はも「貰えるかどうか」ばかり気にしているのだ。
それより、仕事を楽しめばいいのだ、なと、そう読めた。

なんだか、今日一日とてもいい日だったように思った。