夏休みも終盤。
お盆休みに帰省するのが一番いいとはわかっていても。
混雑や帰ったときのあれやこれやを思うと。
お盆休み・正月休み以外に帰りたいと思うので。
今年も特に田舎に帰らず。
ま、足のこともあるので、治ったらゆっくりおいでねと言われた。
気を遣って、お見舞いとして魚を送ってくれたりして。
(回復したらお祝いを返すのか。)
田舎に帰っての「あれこれ」は、掃除とおさんどんである。
掃除は私の自主的なことで、寝る時に気になるからだ。
きっとうちのお母さんは内心、いやなんだと思うけど。
おさんどんは、私が嫁ぎ先でちゃんとやってるかどうかの
テストでもあるので、ちょ~緊張する。
いや、そんなに構えることないと、思うけどね。
なんせ、そこは継母なので。
昔は相当ぎくしゃくしたけど、息子が私とうちのお母さんを繋げてくれた。
本当に、感謝している。
私たちや、私たちの祖母がお世話になって来たこと、有り難いと思っていることを
伝えることができるようにしてくれた。
相当ぎくしゃくした、とは、関係性が悪かったということだ。
関係性が悪いと、さまざまなことを派生する。
例えば、私たちは冷蔵庫の中のものを勝手に食べたりはできなかった。
台所を好きなように使うことはなかった。
手伝わせようとしていた時期もあったけれど、
定着することがなかった。
関係性が悪いことこそが、うちを息苦しい家にしていた。
今、大学二年生の息子も、大げさな書きぶりだけれど、
若干そういう空気を漂わせているような気がして、
日ごろから少し気になっていた。
私と息子は継母、継子関係ではないのに。
というのも、うちの王子さまは何もしない。
ところで夫は細やかになんでもこなす。
姑とこの細やかさをまた更に上回る細やかさ、まめさなのだ。
どうやら「何もしない」のルーツは私らしい。
一層、責任を感じるではないか。
一緒にやってみることもないからいけないのだ。
バイトも休みの数日があるとわかっていたので、
イライラと、目をかたく瞑る日が続いたが、
ついに、先日、「あんた、休みなんでしょ」と、もっともらしく
足を引きずってみせつつ、言ってみた。
前もって、お昼何か食べたいモノあるの?と聞いてある。
答えは「うどん」だったので、「じゃあ明日10時半に一緒にスーパーに買い物に行ってね」と
言い放っておいた。返答は困惑気味な「えぇえぇえ??」と「10時半ん~、…はやい…」だった。
翌日。起きてきたのは11時半を回っていた。
私は松葉杖で先に出て、スーパーで待つこと10分ほど。
LINEで「松葉杖だからカゴが持てなくて買い物できない」「野菜売り場のところにいる」と
連絡すると、「まだ出てない」とか「はい」とか返信がある。
この、「はい」ね。すごーくシンプルで、ホントに来るのかな~という不安になるやつ。
しかして、来た。来てくれた。それだけで嬉しかった。
なんか他に欲しいものないの?と聞いても、「必要なものはっ、他にはっ?」と
あくまでも本日のランチに必要なものを、私の代わりに持つために来たというシンプルな目的。
松葉杖で、自宅から大通りを挟んだ向かいにあるスーパー。
近くの歩道橋は避けて、もう少し離れた交差点を渡るので、
片道10分くらいかかる。
この暑さなので、支払いを終えて、手ぶらで帰るも、既に汗だくだ。
汗だくながら私がキッチンに立っても、息子は部屋から出てこなかったが、
夫がリビングから離れると、のそのそとやってきて、
「え、何をすれば、いいんですかぁ」という。
ちょうど野菜を切り始めたところだから、ゴールである完成した料理の画像を見せ、
豆乳と明太子を使ったサラダうどんで、きゅうりを千切りすること、トマトはくし形、
明太子のほぐし方などを簡単に言い添えた。
きゅうりを刻みだした息子を「おお、一定の間隔で切れている」と持ち上げることを忘れない。
王子といえども、持ち上げられてまんざらでないらしい。
ただ、協業するのは嫌なんだそうだ。
うん、そこがね、問題なんだよ。
まぁ、見守りに徹することにしよう。
脇であれこれ言われるのは嫌だろうから。加えて私も足が不自由だ。
結果は特に混乱もなく、20分ほどで出来上がった。
うどんは冷凍のものが安いと言って選んだ息子、大学の友達が、
冷凍うどんを「うち袋のままレンジでチンする」のを見た(のか聞いた)のか、
簡単にできるらしいと主張していた。
今回は後で1玉分を試すだけとなったが、
役立つ情報を提供してくれた。(平皿に乗せて、うち袋はちょっと穴をあけて500Wで1分くらい)
ほか、特に指示しなかったが、使った調理器具のうち、フライパンなど
大きいものは、食べ始める前にさっと洗って片づけてくれた。
表情がすっごく、厳しかったけれど、どうやら、それは私がそうしているからなのかなぁ?
あまり見栄えよく盛り付けてくれたわけではないが、美味しかった。
私が用意したレシピに沿ったベースに、仕上げで味を見みて整えてくれたので、
味付けは息子がしたといっていい。
実にいい感じにしてくれた。
豆乳にマヨネーズ、ほぐした明太子、麺つゆでソースを作り、
うどんを和えて、きゅうり、トマト、ツナ缶、大葉、海苔でトッピング。
夫も褒めてくれた。
私には少し量が多かったのだが、息子は足りなかったようだ。
こういう、一緒にやってみるとか、任せてやってもらうとか、
何度も繰り返して、お腹が空いたときに、ぱっと作って食べられると
こちらとしても「食べたのかしら?」とか、
「お腹空かして待ってるのかしら?」とか心配しなくても済む。
余裕があったら、「今からこれ作るけど、食べる?」って、
声かけてくれるようになるかしらん??(都合よすぎるから。)
3人前をテーブルに並べて、夫が最後に席に着いた時、
夫が「いずれこうして養ってくれるのかねぇ」と言って
姑とこ のことを思い起こさせた。
夫が食事を作ってくれた時、とこが「貴方にこうして食べさせてもらうなんてねぇ」と言ったことを。
「明日のランチはなにしようかねぇ?」と息子に聞いたら、
「はっは~ん、明日はいないし!!」
との答えが返ってきた。
…そんなもんかな。
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