人の好みはその人をよく表す。
であれば。自分の好きなものを列挙したら自分らしさが見えるだろうかと。
とこ嫁が勤務する会社は5月6月が繁忙期で、その頃は当然好きなタイミングでそうそう休暇を取ることは憚られるのだが、昨年は7月に入っても忙しさが軽減せず、10月の後半から11月までは小繁忙期と来期の新制度対応の準備が始まり目をそむけたくなるよな状態だった。
忙しければ忙しいほど、日中の心を亡くした状態から回復するために自分の好きなものへと気持ちが移ってしまう。。。未熟なやつである。
で、通勤電車で移動中や、起きてすぐの時、あるいは昼の休憩時間に、好きな漫画やらゲームやらに没頭する。
先週、好きな漫画が無料で数冊読めるラッキーがあり。
ひとつは、「薬屋のひとりごと」、日向夏さん、もとは『ラノベ』つまりライトノベルだったらしい。なぜか少年マンガ版、青年マンガ版がある。
内容は花街で薬師をしている養父の手伝いをしていた薬の知識豊富な少女が後宮の下女となる話。後宮内で起こる不審事件を解き明かす。
もうひとつは、「アヤメくんののんびり肉食日誌」、町麻衣さん。恐竜オタクの大学部生と骨オタクの大学院生の恋愛模様。
どっちも知的興味を満たす。
そして男女間に限らない、単純な「好き」とか「彼氏彼女としてつきあう」とかではなく、人として、対等なパートナーとしてあるための会話が繰り広げられる。
「薬屋のひとりごと」では封建的で階級差のある時代背景だが、登場人物たちは、現実でもそうだけれど、そういう階級がどうとかいうことを超えて関係して、個々が違和感なくストーリーに織り込まれている。そこには薬屋たる主人公のスキルが存在することと、階級が上の人物が主人公のスキルを認めていること、女社会だからこそありえそうな実利を重視する感覚があって、現実味もある。
「アヤメくんの…」は、恋愛模様がメインなのに、大学以降の進路のことも人生でしょうよと語りかけるような内容なのだ。入学するまでが「学ぶこと」や「試験がある世界」なわけではなく、そののちの修士課程や博士課程のこともふんわりやんわり突き付けてくる感じがいい。恐竜オタクを扱うだけに、リアルな爬虫類・鳥類などの動物の描写もシュールでいい。
無料じゃなかったけど、「ボクを包む月の光ーぼく地球(タマ)次世代編ー」、日渡早紀さんの同シリーズ、「ぼくの地球を守って」「ぼくは地球と歌う」は絵もストーリーも大好きで、いっそ全巻購入しようかと思ってしまうくらい。
これは知的興味を満たすというより、本当に想像力っていいなぁという夢見がちなくらいの、物語にどっぷり浸かるような、ほかの人の創造世界に飛び込むような(だから嫌なことを忘れられるというか)、そんなマンガだ。ある意味、「AKIRA」にも匹敵するようなボリューム感・世界観で、女性にとって共感できる内容だ。
シリーズで一番古いのは「ぼくの地球を守って」なので、そちらから読むのがよい。植物と話せる女子高校生が前世の夢を共有する同級生と出会うというストーリー。「ボクを包む月の光ーぼく地球(タマ)次世代編ー」と「ぼくは地球と歌う」はその続編。
もちろん、もっと素敵な作品もたくさんあるけれども、とこ嫁が最近好きな漫画を挙げると、すぐ思い浮かぶのが上の3つだった。
我ながら。頭が楽しむマンガと、感情が満たされるマンガだな、と思う。
(もし時間があればどうぞ。)
我ながら。頭が楽しむマンガと、感情が満たされるマンガだな、と思う。
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