こんばんは。
2週連続の週末旅行。楽しかったけれど、残した夫が少し気がかり。
木曜の夜に、土曜日の予定を聞かれ、ちょっとだけ、頼られて嬉しく感じる私。
電車を乗り継いで、行ってみると、ベッドから少し離れた壁際に籐の椅子を寄せて、
その上にちょん、と座った姑、とこ。
その背中が、ほんとに小さく見えて、とっさには声を掛けにくかった。
今回もいくつかの発言が私を動揺させる。
「今日はね、お風呂に入れられたの。」
「…ここのね、このあたりにね、棒が出てるのよ」と頭部を指す。
「ベッドはね、ダメよ、ギッとなるの、危ないから」
水を流してはいいけない、というのは少し前からで、これも変わらず。
お風呂に入れられたわりに、足は垢じみた臭いがした。
くるぶしの上あたりが強張っている様子だったので、少しマッサージをしたのだ。
揉んでいると、足の甲が気になって、靴下を脱がせるとその匂いに気がついた。
そんなにすごく臭いわけじゃないけれど、お風呂に入った感じじゃない。
ほどなく、初診となる訪問診療の先生がたが入ってこられた。
男性の医師、女性の看護師、この施設のヘルパーさん、訪問診療の相談員が2名。
発言は主に男性医師と私たち。久しぶりに測って気になったのだろう、とこは自分の血圧の数値を尋ねた。
「116でしたよ、」の回答に、私「低いですね」、看護師「低くもないです」
私と夫「いやぁ、以前は140から150で、毎日薬を飲んでいましたから」「そうなんですか」
その人の背景を知るということは結構大変だ。
見たこともない暮らしぶりは、言葉で伝えようとすると、一言では済まない。
初診を終え、とこが三時のおやつを食べるのを見届けて、さて帰ろうとすると、
部屋の戸口付近にいた私に向かって、とこが近づいてきた。
何度か、私にお金があるのかと尋ねてきたとこ。私たちが離婚したのかと思っているのかもね。
こんなに小さくなってしまって。そう思った私は、その小さくなった体を抱きしめた。
とこもぎゅっと私の腕をつかんだ。
ごめんね、何もしてあげられなくて、そうとこは小さく吐き出した。
一時期に比べ、感情が戻って来た感じだ。
私たちこそ、とこに何もしてあげられない。ごめんね。
その後、ホールで待っていた夫と二人エレベーターを待っていると、少し離れた廊下で、とこが「気を付けて」と手を振ってくれていた。夫は「ここのところ、手を振ってくれたことなんてなかったよ」と言った。
施設の食事では食べたいモノない、と言っていたけれど、施設が今はまだ、安心して居られる場所になっていないということなのかも。
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