先日、夫の誕生日だった。
お祝いらしいことも特に考えつかず、夕食に少しオプションをつけるぐらいを予定していた。
朝、起きて、息子が「友達と都内ホテルでのお泊り会をする」と、出かけるのを見送って、夫にゆっくりおめでとうを言う。
出かけた息子の様子を報告して二人で小さく軽くため息をついて。
お祝いらしいことも特に考えつかず、夕食に少しオプションをつけるぐらいを予定していた。
朝、起きて、息子が「友達と都内ホテルでのお泊り会をする」と、出かけるのを見送って、夫にゆっくりおめでとうを言う。
出かけた息子の様子を報告して二人で小さく軽くため息をついて。
かなり緊張していた試験が終わり、開放されたんだねぇ、と。
午前中、夫がどこかへ電話しているようだった。
私も仕事を休んだし、特に急ぎ、することもなかったはずだが?
ひょっとして姑とこのことか?と思っていたら、しばらくして私のスマホが鳴った。
仕事を休んでも、問い合わせが入ることがある。
そっちかもしれないとドキリ、としたが表示されたのは登録されていない、知らない番号。
姑とこが居る施設からだった。
緊張したものの、出てみるとすぐ合点がいった。
とこの担当をしてくれている職員で、明るい声である。
ついさっき、夫が施設に連絡していたが、守衛のおじいさんが電話に出たようで、とても取次ぎしてもらえそうにない状態であるのを見知っていたため、伝言もできず、また掛けますと電話を切ったのだ。
まったく、うちの行政は、どうして電話も繋げない人を雇うのかね、といわんばかり、夫はやや憤慨していたが、先方からの再度の連絡を待つしかない。
施設の職員は、夫のスマホに繋がらなかったようで、私の電話番号へかけてきたのだ。丁寧に、まずは私への連絡で大丈夫か尋ねてきた。
いつもなら仕事中だと、私としては私用の電話はあまり対応したくないのだが、もうそれもいいかもしれないなとも思った。会社は私の代わりに家族の面倒をみてくれるわけではないのだし、私用といえども、私を支えてくれる家族の大事な用事なのだから。
電話の内容は、嬉しいものだった。
施設の職員は単に「体重減少がまだあるので、補助栄養食を毎日15時に提供したい」というものだった。1食分150円ほどですという。6種の味があるから飽きないでよいかと。ご本人様も召し上がっておられます、ということだった。
午前中、夫がどこかへ電話しているようだった。
私も仕事を休んだし、特に急ぎ、することもなかったはずだが?
ひょっとして姑とこのことか?と思っていたら、しばらくして私のスマホが鳴った。
仕事を休んでも、問い合わせが入ることがある。
そっちかもしれないとドキリ、としたが表示されたのは登録されていない、知らない番号。
姑とこが居る施設からだった。
緊張したものの、出てみるとすぐ合点がいった。
とこの担当をしてくれている職員で、明るい声である。
ついさっき、夫が施設に連絡していたが、守衛のおじいさんが電話に出たようで、とても取次ぎしてもらえそうにない状態であるのを見知っていたため、伝言もできず、また掛けますと電話を切ったのだ。
まったく、うちの行政は、どうして電話も繋げない人を雇うのかね、といわんばかり、夫はやや憤慨していたが、先方からの再度の連絡を待つしかない。
施設の職員は、夫のスマホに繋がらなかったようで、私の電話番号へかけてきたのだ。丁寧に、まずは私への連絡で大丈夫か尋ねてきた。
いつもなら仕事中だと、私としては私用の電話はあまり対応したくないのだが、もうそれもいいかもしれないなとも思った。会社は私の代わりに家族の面倒をみてくれるわけではないのだし、私用といえども、私を支えてくれる家族の大事な用事なのだから。
電話の内容は、嬉しいものだった。
施設の職員は単に「体重減少がまだあるので、補助栄養食を毎日15時に提供したい」というものだった。1食分150円ほどですという。6種の味があるから飽きないでよいかと。ご本人様も召し上がっておられます、ということだった。
1か月に1度、施設からお便りがある。施設長からのご挨拶と、一人一人の状態を示したカルテのような、決まったフォーマットに入力されて印刷されたもの。これに体重の減少がたびたび指摘があった。
40Kgをきってしまっているので、食事のたびにしかめ面だった姑とこを思うと、他のモノなら喜んで食べられるのか、それとも、精神面での影響なのか、気がかりだった。
施設の職員は、男性で、以前の担当者から変更となっていたはずだ。
私は繰り返しになってしまうかもしれないが、姑とこの様子の変遷を伝えてみた。
食事は「靴底を噛んでいるみたい」と言ってあまり食べていなかったことをまず伝えると、『現在は主食はだいたいいつも完食されるのですが、15時のおやつをほとんど召し上がらないんです。』と。
おやつを食べない日が続くと体重が減る。オレンジジュースもいらないといって、代わりにお茶を渡しているがそれも、、という感じ。
主食を食べるようになったのは変化あり。味覚が変なのかも?と思っていたので少し良くなったんですね、というと、『先日はっきり覚醒されていて、とてもお元気で、びっくりしました』と言われた。
以前はどこへ行っても、すぐお友達ができるような人だったのですが、入院する少し前(※)にお友達が施設に入ってしまったので寂しかったのか、「あの人たちは私に出て行って欲しいと思ってるのよ」とか、そんなふうに言うようになってしまって。とさらに伝える。
※サ高住に2か月ほど入っていたが、食事を摂らず、水も飲まなくなって救急搬送された。約2年間、今年の3月までは老人ばかり入院している病院でお世話になっていた。
施設の職員氏はさして動じることもなく、その元気な姑とこの様子を補足した。『ご自分から他の方に積極的に話しかけて、笑っていらっしゃいました。』と。
笑っていた? 私は不意に胸に熱くこみ上げるものを感じた。
良かった。
笑えるようになったんだ。
いつも疑うような目で、つまらなさそうに指を動かしていたのに。
施設の職員氏は面会の制限はあるが、事前に申し込んでいただければ、1階のロビーで15分ほどお話していただくこともできる、と決まり事のようにすらっと言ってきた。
行きたい、会いたいけれどもね、テレワークの週もあるけど、通勤している日も結構あるので、私が新型コロナウイルスを持ち込む可能性もゼロではないのよ。無症状なだけという可能性も大いにあるわけで。でもな。一方で、大丈夫なんじゃない?熱ないし!という気持ちも、多分にある。
お昼前に、息子からLineで連絡があった。
夫と息子は頻繁にLineでやりとりしている。
主に業務連絡なので、短いメッセージばかりのようだが、私には一向に送ってはこないので、夫との間にはなにか、こう、絆というか、連帯感のようなものがあるようだ。
今日の連絡は、先日緊張しまくっていた試験の正式な結果が来たというものだった。入学の手続きなどあれこれが記載されたものを添付してきた。
だいたい、WEBで済むことがほとんどだが、そのWEBでの手続きは、希望コースを可変的にしているようだった。○○な場合は●●の確定のためサイトで最終確定をして…など、いろいろと複雑な仕組みで試験をしているようで。
理系の大学院は、結構人員が不足しているのかもね。
まぁ、本人はいたく緊張し、前日は不眠で七転八倒ぐらいの苦しみようだったので、終わって結果が出て、大きな安堵の息を漏らすばかり。
こんなに緊張したことないかも、と言っていた。
そうなると、姑とこにもぜひ、報告したいね、と私たちは思う。
息子はこういう時は全く気が付かない。指導が足らないのだなぁ。
とても気にかけてもらっていたのに。
面会は確かに危険がなくもない。手紙は渡せるね、ということになり、やれ便箋か、封筒か、と整理箱を出してきた。
すると、私の絵葉書箱の中に、昔息子が小さかったころ、2003年とか2004年とかの暑中見舞いがあった。親戚などに成長ぶりをみていただきたくて、自分でデータ作ってプリントしたものだ。
あごが見切れているけど、幼い息子のまん丸いおでこの産毛が逆光で透けている画像がお気に入りで、右側に配置し、左は小さい画像で、素っ裸で波打ち際で座り込んで遊んでる全身とか、芝生の上でビニールボールを投げようとしているのとか、元気そうな様子の画像たちをバランスよく並べただけだけれど。
姑とこにも、作成した年賀状や暑中見舞いを見せると、これ私にも頂戴、と言われて、何枚か渡したこともあった。(私ケチだったかしらー)
私と、姑とこにとっても、このはがきは懐かしいと感じるものに違いない。
その裏に、来春から大学院生になるよという旨を書いて、金色の封筒に入れた。夫と、今度持参しようね、と。
夕食は二人で静かにスパークリングワインで乾杯。
施設からの電話のやりとりは、夫には少し気が重かったみたい。
日ごろの様子とか、以前にあったことなど、そういう個別具体的な話はしにくいのだそう。男だから、女だからというのはおかしいけれど、脳の機能はやや異なるみたい。そんなものなのだろうか。
貴方の誕生日に、いいことがあったね、と二人でほほ笑む幸せ。
施設の職員は、男性で、以前の担当者から変更となっていたはずだ。
私は繰り返しになってしまうかもしれないが、姑とこの様子の変遷を伝えてみた。
食事は「靴底を噛んでいるみたい」と言ってあまり食べていなかったことをまず伝えると、『現在は主食はだいたいいつも完食されるのですが、15時のおやつをほとんど召し上がらないんです。』と。
おやつを食べない日が続くと体重が減る。オレンジジュースもいらないといって、代わりにお茶を渡しているがそれも、、という感じ。
主食を食べるようになったのは変化あり。味覚が変なのかも?と思っていたので少し良くなったんですね、というと、『先日はっきり覚醒されていて、とてもお元気で、びっくりしました』と言われた。
以前はどこへ行っても、すぐお友達ができるような人だったのですが、入院する少し前(※)にお友達が施設に入ってしまったので寂しかったのか、「あの人たちは私に出て行って欲しいと思ってるのよ」とか、そんなふうに言うようになってしまって。とさらに伝える。
※サ高住に2か月ほど入っていたが、食事を摂らず、水も飲まなくなって救急搬送された。約2年間、今年の3月までは老人ばかり入院している病院でお世話になっていた。
施設の職員氏はさして動じることもなく、その元気な姑とこの様子を補足した。『ご自分から他の方に積極的に話しかけて、笑っていらっしゃいました。』と。
笑っていた? 私は不意に胸に熱くこみ上げるものを感じた。
良かった。
笑えるようになったんだ。
いつも疑うような目で、つまらなさそうに指を動かしていたのに。
施設の職員氏は面会の制限はあるが、事前に申し込んでいただければ、1階のロビーで15分ほどお話していただくこともできる、と決まり事のようにすらっと言ってきた。
行きたい、会いたいけれどもね、テレワークの週もあるけど、通勤している日も結構あるので、私が新型コロナウイルスを持ち込む可能性もゼロではないのよ。無症状なだけという可能性も大いにあるわけで。でもな。一方で、大丈夫なんじゃない?熱ないし!という気持ちも、多分にある。
お昼前に、息子からLineで連絡があった。
夫と息子は頻繁にLineでやりとりしている。
主に業務連絡なので、短いメッセージばかりのようだが、私には一向に送ってはこないので、夫との間にはなにか、こう、絆というか、連帯感のようなものがあるようだ。
今日の連絡は、先日緊張しまくっていた試験の正式な結果が来たというものだった。入学の手続きなどあれこれが記載されたものを添付してきた。
だいたい、WEBで済むことがほとんどだが、そのWEBでの手続きは、希望コースを可変的にしているようだった。○○な場合は●●の確定のためサイトで最終確定をして…など、いろいろと複雑な仕組みで試験をしているようで。
理系の大学院は、結構人員が不足しているのかもね。
まぁ、本人はいたく緊張し、前日は不眠で七転八倒ぐらいの苦しみようだったので、終わって結果が出て、大きな安堵の息を漏らすばかり。
こんなに緊張したことないかも、と言っていた。
そうなると、姑とこにもぜひ、報告したいね、と私たちは思う。
息子はこういう時は全く気が付かない。指導が足らないのだなぁ。
とても気にかけてもらっていたのに。
面会は確かに危険がなくもない。手紙は渡せるね、ということになり、やれ便箋か、封筒か、と整理箱を出してきた。
すると、私の絵葉書箱の中に、昔息子が小さかったころ、2003年とか2004年とかの暑中見舞いがあった。親戚などに成長ぶりをみていただきたくて、自分でデータ作ってプリントしたものだ。
あごが見切れているけど、幼い息子のまん丸いおでこの産毛が逆光で透けている画像がお気に入りで、右側に配置し、左は小さい画像で、素っ裸で波打ち際で座り込んで遊んでる全身とか、芝生の上でビニールボールを投げようとしているのとか、元気そうな様子の画像たちをバランスよく並べただけだけれど。
姑とこにも、作成した年賀状や暑中見舞いを見せると、これ私にも頂戴、と言われて、何枚か渡したこともあった。(私ケチだったかしらー)
私と、姑とこにとっても、このはがきは懐かしいと感じるものに違いない。
その裏に、来春から大学院生になるよという旨を書いて、金色の封筒に入れた。夫と、今度持参しようね、と。
夕食は二人で静かにスパークリングワインで乾杯。
施設からの電話のやりとりは、夫には少し気が重かったみたい。
日ごろの様子とか、以前にあったことなど、そういう個別具体的な話はしにくいのだそう。男だから、女だからというのはおかしいけれど、脳の機能はやや異なるみたい。そんなものなのだろうか。
貴方の誕生日に、いいことがあったね、と二人でほほ笑む幸せ。
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