寝ているときに見る夢ってやつ。
夢を忘れちゃう、ということも多い。
見ているときは「ああ、夢を見ているんだな」と思っているけど、目が覚めると、どんな夢だったか全く覚えていないというときは、すごく残念な気がする。
いやな夢であったとしても、そこに何か意味があると思うのだ。
せっかく、私の脳が再現した映像とその意味を、忘れるなんて。
いや、あまりに強烈すぎて忘れられないというのも、それはそれですごくもどかしい。
しょせん、ただの夢。本当に実現できそうなら楽しみだけど、空を飛んでるとか、何か事件に巻き込まれて、漫画やドラマの登場人物のように振る舞っているというような、うーん、ただの妄想だよね、というたぐいは、何度も思い出すのもどうかと。
ここのところ、覚えている夢では仕事をしている場面が多い。どんだけ仕事好きなんだろ。
しかも、場所はいつも違う。殺風景だったり、昭和っぽかったり、まったく会ったことのない、おそらく存在もしないだろうに妙にリアルな親戚の子とかが出てきたり、毎度場所も違う。
今朝は格別に、素敵な場所だった。
小部屋で落ち着いて仕事しようと、仕切られた奥の小部屋へ入り、大きな机の片隅の席に座ってふと見やると、室内にかなり大きな桜の木があり、幹がつやつやとしていて、桜の花は見えないが、根本から若い芽が何本も立ち上がってきていて、桜が咲いたらさぞかし、きれいだろうと思った。水仙とかそういった花も植えられて、水やり直後のような、誰かがいつも世話をしているような感じ。中庭へ出られる大きな窓の外では、藤の花が満開。。私は藤の花を見て、ああ、父の趣味だなと思っている。(と、いうことは、ここは青森なの?)
私は勤務中だというのに、ろくろく作業もせず、やってきた同僚(東京で実在の同僚)と中庭へ出て、「私、藤の花って大好きなの!」とどうでもいいことを話している。
中庭に、さらにモクレンが咲いていて、しかもちょうど、見ごろ。
建物はどこか大きなショッピングセンターの一部といった感じ。子供連れが歩いている。。
…って、ここ、ホント、どこなんだろう?(存在するなら行ってみたい!)
こんなところで仕事がしたい、暮らしたいという私の願望らしい。
いやぁ、本当に素晴らしい花たちだった。
現実では私はサボテンをも枯らす、かなりの『枯らし魔』であるけれども。
夢はたいてい、カラフルで、人も大勢登場するけれども、家族以外あまり見知った人が出てくることはない。
先日は姑 とこ も登場した。幼い息子と一緒に公園に行った。夫も来てくれて、言いようもなく満たされていた。
暮らしている家もよく登場するが、実際に住んでいるところではなく、しかも毎回違う。そして「あぁ、今度はこんな家なんだぁ、あそこを綺麗に片づけたらきっと居心地がいいだろうなぁ」と思っている。
小学生3年のころに見た夢の中で、忘れられない光景がある。
今は取り壊されてしまった、うちのじいさんが建てた古い家での光景。
私は4歳。
母が出て行ってしまう場面。
これは夢じゃなくて、4歳の私が実際に見た記憶、なのだ。
その時にはとてもショックで、割り切れなかったのだろうが、後になって、もう、いいや、と手放せたのだろう。
いやな夢こそ、何か意味があると思う所以。
そして、次はどんな家、建物、どんな風景なんだろうとひそかに楽しみなのである。
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