「高槻市の社寺」
11)普門寺(ふもん じ) (高槻市富田町四丁目)
(方丈=国の重要文化財、庭園及び境内ほぼ全域が国の名勝に指定)
普門寺は、慈雲山と号して臨済宗妙心寺派に属し、釈迦如来と十一面
千手観音を本尊とします。 明徳年間(14世紀末)に僧・説厳が創建した
と伝えられ、永禄年間(16世紀後半)には、室町幕府の管領細川晴元や
14代将軍足利義栄が滞在、普門寺城とも呼ばれていました。
また江戸時代初期には、中国・明の高僧、隠元が宇治に万福寺を開く
までの間、ここに留まりました。
柿葺き(こけらぶき)の屋根が美しい重要文化財の方丈(本堂)は、
永禄期の建築で、襖絵は狩野安信の水墨画、欠損していた襖には南画の
大家、直原玉青画伯の「淀川右岸天王山鵜殿前島菖景」が描かれています。
また、名勝の庭園は江戸時代初期の枯山水庭かれさんすいてい)で、
玉淵(ぎょくえん)の作庭と伝えられ、境内の一角には、細川晴元の墓と
伝えられる宝篋印塔があります。
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