父の一周忌に合わせて遺句集「をとこ花」を関係する方々にお送りしました。
昨日から出張に出ており二日ぶりに帰宅したら、沢山のお手紙とお葉書が着いていました。
それぞれ「をとこ花」をお送りした方々からの心のこもったお便りでした。
心から御礼を申し上げます。
実は父の俳句集を出そうとして、準備しながら、この夏。
丁度最後の校正やら装丁を考えていた頃、この「をとこ花」を出版することは「自己満足」のためではないか・・・と悩みました。
父の人生の中で誇れるものを残してあげたい、と思って始めたのですが。。。。
この思いは最後までつきまといました。
しかし今は出版してよかったと思っています。
「珠樹さんの顔が思い出されました」「もう一度講評していただきたかった」「静かな方でしたが厳しくご指導いただいた」「珠樹さんにぴったりの装丁でした」「紺の表紙の中に星が散らばっているように見え、しばらくは本を眺めておりました」
とお知らせいただき、本当に作ってよかったと思っています。
こころざし 捨てしにあらず 冬帽子
この句を読んだ時 何故か珠樹さんの横顔がふっと浮かんだ。
私が「麓」の発刊をためらっていた時、
「何をぐずぐすしているんだね。皆で応援してやるから」
と言ってくれた横顔が今も私の中にある。
(跋文より)齊藤美規
この句は私の背中を押してくれた一句でもありました。
父の俳句がどれほどの価値があるかは私には分かりませんが、父の人生を通じて一貫した趣味であり私にとっての宝物であることは間違いありません。
(「発刊にあたって」からの抜粋)
父の命日から数日過ぎました。 合掌