直流抵抗[ohm/m]から導電率[S/m]、抵抗率[ohm*m]に換算する際は公称半径ではなく計算断面積を用いるので注意。
<H,PH>
硬銅より線を指し、Hが一般用(1種)硬銅より線、PHが架空送電線用(2種)硬銅より線で、JIS規格にも定められている(JIS C 3105:素線数/素線径、計算断面積、公称外径、直流抵抗)。
素線は電気用硬銅線(JIS C 3101:導電率)。
例えば、補助吊架線に使われている「PH150」は以下の諸元である。
・素線数/素線径:19/3.2[mm]
・計算断面積:152.8[mm^2]
・公称外径:16.0[mm]
・直流抵抗:0.118[ohm/km]
・比透磁率:1
(素線導電率:素線径2.0mm未満で96.0[%]以上、素線径2.0mm以上で97.0[%]以上)
<HAl>
硬アルミニウムより線を指し、JIS規格にも定められている(JIS C 3109:素線数/素線径、計算断面積、公称外径、直流抵抗)。
素線は電気用硬アルミニウム線(JIS C 3108:導電率)。
例えば、ATき電線に使われている「HAl300」は以下の諸元である。
・素線数/素線径:37/3.2[mm]
・計算断面積:297.6[mm^2]
・公称外径:22.4[mm]
・直流抵抗:0.0969[ohm/km]
・比透磁率:1
(素線導電率:61[%]以上)
<St>
亜鉛めっき鋼より線を指し、JIS規格にも定められている(JIS G 3537:素線数/素線径、公称外径、計算断面積)。
めっき加工前は、軟鋼線材(JIS G 3505)または硬鋼線材(JIS G 3506)である。
例えば、吊架線に使われている「St180」は以下の諸元で、
・素線数/素線径:19/3.50[mm]
・公称外径:17.5[mm]
・計算断面積:183[mm^2]
・直流抵抗:1.07[ohm/km]
・比透磁率:100
計算断面積と直流抵抗から計算すると、
・固有抵抗:19.581[uohm*cm]
となるので、硬鋼のようである。
参考
・鉄線と鋼線の規格|鉄線と鋼線の違い
・鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレスの電気抵抗
<用語>
より減り率:ロープのよりに基ずいて生じる効率の低下、すなわち集合破断荷重に対するロープの破断荷重の差(%)をいう。
Ls=(1-B/Bw)×100
Ls:より減り率
B:ロープの実際破断荷重
Bw:素線の集合破断荷重
より込み率:ロープの長さとそれに使用された素線1本の長さとの差を百分率で表わしたものをいう。(距離が長くなる割合なので、直流抵抗もこの割合で大きくなる。)
出典、参考
・電気鉄道ハンドブック、pp.537
・ワイヤロープ【ロープファクトリー】:用語集
<H,PH>
硬銅より線を指し、Hが一般用(1種)硬銅より線、PHが架空送電線用(2種)硬銅より線で、JIS規格にも定められている(JIS C 3105:素線数/素線径、計算断面積、公称外径、直流抵抗)。
素線は電気用硬銅線(JIS C 3101:導電率)。
例えば、補助吊架線に使われている「PH150」は以下の諸元である。
・素線数/素線径:19/3.2[mm]
・計算断面積:152.8[mm^2]
・公称外径:16.0[mm]
・直流抵抗:0.118[ohm/km]
・比透磁率:1
(素線導電率:素線径2.0mm未満で96.0[%]以上、素線径2.0mm以上で97.0[%]以上)
<HAl>
硬アルミニウムより線を指し、JIS規格にも定められている(JIS C 3109:素線数/素線径、計算断面積、公称外径、直流抵抗)。
素線は電気用硬アルミニウム線(JIS C 3108:導電率)。
例えば、ATき電線に使われている「HAl300」は以下の諸元である。
・素線数/素線径:37/3.2[mm]
・計算断面積:297.6[mm^2]
・公称外径:22.4[mm]
・直流抵抗:0.0969[ohm/km]
・比透磁率:1
(素線導電率:61[%]以上)
<St>
亜鉛めっき鋼より線を指し、JIS規格にも定められている(JIS G 3537:素線数/素線径、公称外径、計算断面積)。
めっき加工前は、軟鋼線材(JIS G 3505)または硬鋼線材(JIS G 3506)である。
例えば、吊架線に使われている「St180」は以下の諸元で、
・素線数/素線径:19/3.50[mm]
・公称外径:17.5[mm]
・計算断面積:183[mm^2]
・直流抵抗:1.07[ohm/km]
・比透磁率:100
計算断面積と直流抵抗から計算すると、
・固有抵抗:19.581[uohm*cm]
となるので、硬鋼のようである。
参考
・鉄線と鋼線の規格|鉄線と鋼線の違い
・鉄鋼、鉄、炭素鋼、ステンレスの電気抵抗
<用語>
より減り率:ロープのよりに基ずいて生じる効率の低下、すなわち集合破断荷重に対するロープの破断荷重の差(%)をいう。
Ls=(1-B/Bw)×100
Ls:より減り率
B:ロープの実際破断荷重
Bw:素線の集合破断荷重
より込み率:ロープの長さとそれに使用された素線1本の長さとの差を百分率で表わしたものをいう。(距離が長くなる割合なので、直流抵抗もこの割合で大きくなる。)
出典、参考
・電気鉄道ハンドブック、pp.537
・ワイヤロープ【ロープファクトリー】:用語集
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます