あやふやになったり、単位を間違えやすい「導電率(conductivity)」「抵抗率(resistivity)」「直流抵抗(direct current resistance)」。専門書でも単位の誤りが多々発見される。
σ[S/m](導電率) = 1/ρ, 1/(A*Rdc)
ρ[ohm*m](抵抗率、体積固有抵抗、体積抵抗率、比抵抗) = A*Rdc, 1/σ
Rdc[ohm/m](直流抵抗、固有抵抗) = ρ/A, 1/(A*σ)
このうち、σ[S/m]とR0[ohm/m]は断面積、長さを問わず、物質により一定値を取る。
導電率の単位としては[%]というものもある。これは「IACS: International Annealed Copper Standard」と呼ばれる表示で、標準軟銅(比抵抗1.7241[uohm*cm*20℃])の導電率を100%とした時、同温同体積の物質の比で示したもの。「標準軟銅の体積抵抗率/当該物質の体積抵抗率」で計算され、数値が大きいほど伝導性はよい。
σ[S/m](導電率) = σ[%]*0.01 / (1.7241*10^-8)[ohm*m](標準軟銅の抵抗率)
ρ[ohm*m](抵抗率) = (1.7241*10^-8)[ohm*m](標準軟銅の抵抗率) / (σ[%]*0.01)
([uohm*cm] = 10^-8[ohm*m])
<メモ>
ro[m](外径)
ri[m](内径) = sqrt(ro^2-A/PI) (断面積,等価外径から換算)
A[m^2](断面積) = PI*(ro^2-ri^2)
σ[S/m](導電率) = 1/ρ, 1/(A*Rdc)
ρ[ohm*m](抵抗率、体積固有抵抗、体積抵抗率、比抵抗) = A*Rdc, 1/σ
Rdc[ohm/m](直流抵抗、固有抵抗) = ρ/A, 1/(A*σ)
このうち、σ[S/m]とR0[ohm/m]は断面積、長さを問わず、物質により一定値を取る。
導電率の単位としては[%]というものもある。これは「IACS: International Annealed Copper Standard」と呼ばれる表示で、標準軟銅(比抵抗1.7241[uohm*cm*20℃])の導電率を100%とした時、同温同体積の物質の比で示したもの。「標準軟銅の体積抵抗率/当該物質の体積抵抗率」で計算され、数値が大きいほど伝導性はよい。
σ[S/m](導電率) = σ[%]*0.01 / (1.7241*10^-8)[ohm*m](標準軟銅の抵抗率)
ρ[ohm*m](抵抗率) = (1.7241*10^-8)[ohm*m](標準軟銅の抵抗率) / (σ[%]*0.01)
([uohm*cm] = 10^-8[ohm*m])
<メモ>
ro[m](外径)
ri[m](内径) = sqrt(ro^2-A/PI) (断面積,等価外径から換算)
A[m^2](断面積) = PI*(ro^2-ri^2)
計算するととんでもない結果がでました。
文中に
IACSの標準軟銅(比抵抗1.7241*10^-2μΩ・cm・20℃となっていますが、
「1.7241*10^-2μΩ・mm・20℃」(マイクロオーム・ミリメートル)ではないでしょか。
IACSの規格が正しいかは判りませんが。
確かに記載が間違っていましたので、訂正します。
IACSの標準軟銅の比抵抗
(誤)1.7241*10^-2μΩ・cm・20℃
(正)1.7241*10^-2μΩ・m・20℃