C言語の文字列変換関数では、
・int atoi(const char *s)
・long int atol(const char *s)
・double atof(const char *s)
が知られているが、
エラーチェックするなら以下の関数のほうがよい
・long int strtol(const char *s, char **endptr, int radix);
・unsigned long int strtoul(const char *s, char **endptr, int radix);
・double strtod(const char *s, char **endptr);
strtol()
オーバーフローを起こした場合にはLONG_MAXLが、アンダーフローを起こした場合にはLONG_MINが返る。また、大域変数errnoにERANGEが設定される。第3引数には変換後の基数を指定する。
strtoul()
オーバーフローを起こした場合にはULONG_MAXが返る。また、大域変数errnoにERANGEが設定される。第3引数には変換後の基数を指定する。
strtod()
オーバーフローを起こした場合にはプラスまたはマイナスのHUGE_VALが、アンダーフローを起こした場合には0が返る。また、大域変数errnoにERANGEが設定される。
戻り値を見ても、正常に変換できたのかを判断しにくいため、実行前に大域変数errnoに0を設定しておき、実行後に0かどうかにより判断することもできる。
例
/* 大域変数errnoに0を設定 */
errno = 0;
/* 文字列をlong int型に変換 */
value = strtol(buff, &endptr, 0);
/* 完全に変換できたかのチェック */
if ((errno != 0) || (*endptr != '\0'))
{
printf("変換できませんでした\n");
}
else
{
printf("%s --> %ld\n", buff, value);
}