![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/74/aad5ff6fe8eadc4a27d41a707cac6241.jpg?1589241511)
台東区浅草にある「金龍山 浅草寺(きんりゅうざん せんそうじ)」は、1950(昭和25)年に「天台宗」から独立して、「聖観音宗(しょうかんのんしゅう)」総本山となった東京都内で最古の寺院だ。
◇ ◇ ◇
「浅草寺縁起」は同寺の始まりを、628(推古天皇36)年に遡ると伝えているが、645(大化元)年に同寺を整備し「聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)」像を本尊とし秘仏と定めた「勝海上人(しょうかいしょうにん)」を開基とし、857(斉衡4/天安元)年に「前立観音」像を刻したと伝えられる比叡山第3世天台座主「慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)」を中興開山としている。
◇ ◇ ◇
同寺は、中世以前にも震災や火災など災禍が繰り返されたが、近世に入っても1631(寛永8)年と1642(寛永19)年に焼失し、さらには1945(昭和20)年3月10日の「東京大空襲」で、旧国宝「本堂(観音堂)」「五重塔」など、その多くが塵灰に帰しているという。
◇ ◇ ◇
戦後の1958(昭和33)年に「本堂」が鉄筋コンクリート造りで再建され、1960(昭和35)年には「風雷神門/雷門」が、1865(元治2/慶応元)年の焼失以来の仮設門から鉄筋コンクリート造りで再建されている。さらに、1964(昭和39)年に「宝蔵門」が鉄筋コンクリート造りで再建され、1973(昭和48)年には「五重塔」が鉄筋コンクリート造りアルミ合金瓦葺きで再建されている。なお、戦禍から焼け残った「二天門」は、1618(元和4)年の建築で、国の重要文化財に指定されている。
◇ ◇ ◇
同寺を含む浅草地域は、第二次世界大戦後の衰退期を経て、下町情緒を残す東京の代表的な観光地として、現在はその復活が著しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/a3/eeec984eca7aea807731cbc4c7c1da1f.jpg?1589241550)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/a5/a2243fc4107534734840928a6515527a.jpg?1589241550)