小さな旅を愉しむための情報PLUS

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金龍山浅草寺🙂😐😐第二次世界大戦後の衰退期を経て復活著しい浅草地区にある都内最古の寺院

2020-05-11 22:51:57 | 神社仏閣

台東区浅草にある「金龍山 浅草寺(きんりゅうざん せんそうじ)」は、1950(昭和25)年に「天台宗」から独立して、「聖観音宗(しょうかんのんしゅう)」総本山となった東京都内で最古の寺院だ
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「浅草寺縁起」は同寺の始まりを、628(推古天皇36)年に遡ると伝えているが、645(大化元)年に同寺を整備し「聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)」像を本尊とし秘仏と定めた「勝海上人(しょうかいしょうにん)」を開基とし、857(斉衡4/天安元)年に「前立観音」像を刻したと伝えられる比叡山第3世天台座主「慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)」を中興開山としている。
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同寺は、中世以前にも震災や火災など災禍が繰り返されたが、近世に入っても1631(寛永8)年と1642(寛永19)年に焼失し、さらには1945(昭和20)年3月10日の「東京大空襲」で、旧国宝「本堂(観音堂)」「五重塔」など、その多くが塵灰に帰しているという
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戦後の1958(昭和33)年に「本堂」が鉄筋コンクリート造りで再建され、1960(昭和35)年には「風雷神門/雷門」が、1865(元治2/慶応元)年の焼失以来の仮設門から鉄筋コンクリート造りで再建されている。さらに、1964(昭和39)年に「宝蔵門」が鉄筋コンクリート造りで再建され、1973(昭和48)年には「五重塔」が鉄筋コンクリート造りアルミ合金瓦葺きで再建されている。なお、戦禍から焼け残った「二天門」は、1618(元和4)年の建築で、国の重要文化財に指定されている
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同寺を含む浅草地域は、第二次世界大戦後の衰退期を経て、下町情緒を残す東京の代表的な観光地として、現在はその復活が著しい。




湯島天満宮🙂😐😐合格祈願の参詣者が絶えることのない東京を代表する「天満宮」

2020-05-11 14:17:24 | 神社仏閣

東京メトロ千代田線「湯島駅」から徒歩約6分の「湯島天満宮(ゆしまてんまんぐう)」は、旧社格が1868(明治18)年に「郷社」から「府社」へ昇格した東京を代表する「天満宮」で、神社本庁「別表神社」だ。
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祭神は、神話に登場し「天岩戸(あまのいわと)」を引き開けたという「天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)」と、現在は学問の神として親しまれる「菅原道真公(すがわらのみちざねこう)」で、合格祈願の受験生やその家族の参詣が、年間を通して絶えることなく続くが、由緒は、458(雄略天皇2)年 「雄略天皇」の勅命により「天之手力雄命」を祀る神社として創建され、1355(正平10)年に「菅原道真公」を勧請合祀したのだという。
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江戸時代には、徳川家をはじめ学者・文人の崇敬を受けたというが、享保年間(1716~1736年)には「富籤」の興行が盛んになり、「江戸三富」の一つとして庶民にも親しまれ、現在は「宝くじ」運祈願のパワースポットになっているともいう。
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社殿は1868(明治18)年に改築されているが、1995(平成7)年12月に再建されたという。なお、例大祭は5月26日~27日だが、1899(明治32)年に刊行された「神月梓」と神楽坂の芸者「蝶吉」の恋を戯曲的構成で描く小説「湯島詣」の作者「泉鏡花(いずみきょうか)」(1873/明治6年~1939/昭和14年)揮毫の「筆塚」のほか、1942(昭和17)年の「小畑実」出世曲「湯島の白梅」で歌われた境内の梅の花も知られている