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明治神宮🙂🙂😐100年の植栽実験が進んだ「内苑」は都心部の貴重な杜として親しまれる初詣参詣者数日本一の神社

2020-05-14 19:22:55 | 神社仏閣

初詣参詣者数日本一の「明治神宮」(正式表記「明治神宫」)は、渋谷区代々木神園町(しぶやく よよぎ かみぞのちょう)にあって、旧社格「官幣大社」神社本庁「別表神社」、祭祀にあたり天皇が勅使を派遣し奉幣(ほうへい)を行う「勅祭社(ちょくさいしゃ)」で、第122代「明治天皇」(諱は「睦仁/むつひと」 1852/嘉永5年~1912/明治45年)と、「昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)」(諱は「勝子/まさこ」のちに「美子/はるこ」 1849/嘉永2年~1914/大正3年)を祭神とする神社だ。
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「明治天皇」「昭憲皇太后」崩御をうけて、神宮建設の機運が高まった1915(大正4)年に創建の発表があり、造営には自ら進んで労働奉仕に加わった国民が一万人を超えたという。「鎮座祭」は1920(大正9)年11月1日に行われた
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太平洋戦争末期の1945(昭和20)年4月14日、空襲により「本殿」など主要建物を焼失したが、仮殿を経て現在の「本殿」造営が進められ、1958(昭和33)年10月31日に「遷座祭」が行われたという。
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「明治神宮」創建の場所として選ばれた「南豊島御料地」は、「彦根藩井伊家」下屋敷となっていた荒れ地で、1874(明治7)年に政府が買い上げた土地だった。「明治神宮」のための杜を造る必要から、当時の第一流造園学者が集められ、国内各地のほか当時統治下だった朝鮮半島や台湾からの献木360余種約12万本が、計画的に植樹されたという。その後、人工林は人為的な手を加えられず、自然淘汰に任せた自然林化が進められたといい、230余種約3万6千本が巨木化して残った現在は、約3千種の動物・昆虫や植物の貴重な生息地へと変貌を遂げた。
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荒れ地が100年の時間を得て、広葉樹の極相林に至るという、壮大な植栽実験が進んだ「内苑」は、都心部の森厳な杜として、格別な空間をつくり上げている。