昨年9月から始まった「薔薇色~」(三部作)を今年4月末に終えて、劇団夢桟敷は次に向かって開店休業中。
作っては壊す繰り返しが作る側の宿命。・・・無限地獄は現場からみれば、ひっくり返って極楽浄土でさえある。
解体と構築の連続。
只今、劇☆基礎トレーニングを開発中。
稽古場に一週間ぶりに集まる。顔色と目の輝き「よーし!」
ステキな仲間に囲まれて、私は幸せモンだよ。
この日記は点検のつもり。
☆
劇トレ■ベーシック①「力を抜く」こと
舞台にあがると緊張する。人様から見られると動揺する。それを隠そうとして力む。力むと身体が思うように動かない。足や手が震える。喉が渇く。声がオクターブ高くなる。笑った顔がひきつる。
見ている側もそれが乗り移り、肩が凝る。不愉快になる。この場(劇場)から逃げ出したくなる。二度と見たくなくなる。演劇がつまらないものだと思うになる。
これは役者という立場の人間に防衛本能があるため、思ってもいない「こっちを見ないで!」という無意識が仕草となって現れることがある。
自分が恥ずかしいのである。自信がないのである。
役者・俳優を志す者は一度や二度、こんな気持ちになる。経験は誰でもある。
反対に「こっちを見て!」と主役でもないのにセンターに立ちたくなる本能も裏返しにある。・・・夢桟敷の内部では「センター病」といって、流行語になって笑っている。
本番が近付くと稽古では基礎的な訓練を省略するようになるが、大切なことは「基礎的なことは何?」である。
基礎トレーニングで大切なこと。これは、「役者としての身体を作る!」である。
スポーツ選手ではないので筋肉の作り方は違う。筋肉の大きさは問題にならないが、呼吸の仕方は問題にする。力は呼吸で表現される。
ゆっくり息を吐き出す。息を止める。瞬発的に息を吸い込む。
これに伴って身体が閉じたり開いたりする。身体と呼吸は反応する。
緊張ー弛緩する自分の身体を探してみると、これは役者の演技に大きく作用してくることがわかる。
ゆっくり息を吐き出していくと力は抜けていく。だが、訓練していないと、それでも肩に力が入ったりする。身体の違和感を自分で気付くことができれば、最初はぎくしゃくしていても力は抜けるようになる。
舞踏などのダンスの練習で「お前の身体を殺せ!まだ、日常のお前が生きている。一度、死体になって生き返れ!」と激を飛ばされた現場に立ち会ったことがある。・・・ヤバい!と思った。死にたくない!とも思った。
今になって理解できたのは、自分ではない自分を甦らさせることとは、一度は空っぽにならなきゃダメだということ。
日常を引きづり込んだまま舞台に立つのは、やっぱり、見苦しい。
インドネシアではダンサーは神様扱いされている。
役者は人間だ。さて・・・。
息を吐き出す方法のアレコレ・・・つづく。
作っては壊す繰り返しが作る側の宿命。・・・無限地獄は現場からみれば、ひっくり返って極楽浄土でさえある。
解体と構築の連続。
只今、劇☆基礎トレーニングを開発中。
稽古場に一週間ぶりに集まる。顔色と目の輝き「よーし!」
ステキな仲間に囲まれて、私は幸せモンだよ。
この日記は点検のつもり。
☆
劇トレ■ベーシック①「力を抜く」こと
舞台にあがると緊張する。人様から見られると動揺する。それを隠そうとして力む。力むと身体が思うように動かない。足や手が震える。喉が渇く。声がオクターブ高くなる。笑った顔がひきつる。
見ている側もそれが乗り移り、肩が凝る。不愉快になる。この場(劇場)から逃げ出したくなる。二度と見たくなくなる。演劇がつまらないものだと思うになる。
これは役者という立場の人間に防衛本能があるため、思ってもいない「こっちを見ないで!」という無意識が仕草となって現れることがある。
自分が恥ずかしいのである。自信がないのである。
役者・俳優を志す者は一度や二度、こんな気持ちになる。経験は誰でもある。
反対に「こっちを見て!」と主役でもないのにセンターに立ちたくなる本能も裏返しにある。・・・夢桟敷の内部では「センター病」といって、流行語になって笑っている。
本番が近付くと稽古では基礎的な訓練を省略するようになるが、大切なことは「基礎的なことは何?」である。
基礎トレーニングで大切なこと。これは、「役者としての身体を作る!」である。
スポーツ選手ではないので筋肉の作り方は違う。筋肉の大きさは問題にならないが、呼吸の仕方は問題にする。力は呼吸で表現される。
ゆっくり息を吐き出す。息を止める。瞬発的に息を吸い込む。
これに伴って身体が閉じたり開いたりする。身体と呼吸は反応する。
緊張ー弛緩する自分の身体を探してみると、これは役者の演技に大きく作用してくることがわかる。
ゆっくり息を吐き出していくと力は抜けていく。だが、訓練していないと、それでも肩に力が入ったりする。身体の違和感を自分で気付くことができれば、最初はぎくしゃくしていても力は抜けるようになる。
舞踏などのダンスの練習で「お前の身体を殺せ!まだ、日常のお前が生きている。一度、死体になって生き返れ!」と激を飛ばされた現場に立ち会ったことがある。・・・ヤバい!と思った。死にたくない!とも思った。
今になって理解できたのは、自分ではない自分を甦らさせることとは、一度は空っぽにならなきゃダメだということ。
日常を引きづり込んだまま舞台に立つのは、やっぱり、見苦しい。
インドネシアではダンサーは神様扱いされている。
役者は人間だ。さて・・・。
息を吐き出す方法のアレコレ・・・つづく。