山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

かぐや【2】稽古

2010-10-07 23:20:27 | 企画2009~2015
■10月7日(木)熊本市清水市民センター

稽古場のこと。

月に4回は市民センターが劇団の稽古場である。
今、子ども劇のワークショップもおこなっているので、この会場は月に6回は使わせてもらっている。
ここは、熊本市役所の北部支部にもなっており、住民票や保険の手続きなど便利である。
我が家からは歩いて30秒。つまり、道路を渡ると稽古場という訳。

1984年に東京から熊本に劇団の拠点を移した時は、稽古場をライブハウスと兼用して運営していた。
毎月の会場費が20万円を超えていたから維持するだけでも大変だった。
腹づもりは、ライブで利益を生み出して劇団の運用を考えていた。
実際は、私の経営能力の欠落、2年間で投資した分(内装工事など)も合わせて2000万円程度の借金を抱えることになり、本体である劇団にも経済的危機に襲われる。

それを思えば、今は稽古場を安価で借りて渡り歩く使用にしているので楽にはなった。
市民センターの他に拠点である武蔵ヶ丘教会、近所の亀井公民館と分散している。
週に4回程度は安定して稽古が維持できる。

元来、ジプシーである。
根なし草が演劇を志す者にとって当然!と思って覚悟はできていたが、・・・。時が経つにつれ、知恵がついてきたのか、安定志向に変わってきたものだ。



次回公演12月に向けて「かくや」稽古は走り出したばかりである。走るというよりは、足踏み中。
9月の「劇☆イメ展」発表会以来、劇団内での五人衆(サキ、コウタ、クドシン、ヒゴマル、マシマン)年齢24才~26才が核として固まってきた。

北朝鮮の後継者問題ではないが、そろそろ劇団も次世代のリーダーを輩出する時期に来たと思う。

基本的には、劇団は一回性(主宰者や座長が死んだら、はい、オシマイ)だとは思っているのだが、
もしや、私たちの演ってきたことは未来の伝統芸能になっていくのではないか?そのような妄想にとりつかれてしまったのだ。

幸い、その妄想に気付いているのは熊本では少ない。

いずれにせよ、「かくや」は蓄積された劇団の集大成として試みる。
これは、来年に入っても九州→アジアへジプシーするつもりの初版公演だと位置付けて取り組みます。

こんな大きいことが言えるのも、今回の台本は座長=夢現だからである!