山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

史上サイテ―作戦

2012-03-23 01:16:09 | 阿部定2012
「サイテ―」と言っておこう。しかも、「阿部定」を扱うドラマとしては史上サイテ―の劇になる。又、この劇の驚くべき点は、これまでにはない阿部定の秘密を発表することになる。

阿部定は石田吉蔵の首を絞めて殺したのではない。
サダは無実だったのだ。
証明することはできなかったが、その秘密を知っている者はサダと吉蔵だけだったのである。

阿部定事件は映画や小説などに表されているように男と女の情事やエロスばかりにスポットが当たっていた。いわゆる猟奇殺人としての商品価値として扱われていた。
社会的にも男の一物を切り取る異常な事件に当時の国民は驚き「愛の深さ」にも感動する。

サダが殺したのではない。さて、ドラマとしてはどうなるのだろうか。
首を絞めるプレイは通常のSMである。吉蔵の自殺行為だったとするとがらりと様相は変わっていく。

放蕩の刹那。男は堕落を自覚して死にたくなるロマンチストだ。女は強い。生き抜く力がある。それもロマンだ。男と女の強さの関係が変わる。

3月30日(金)~4月1日(日)までの猫目ACT-01で上演される劇団夢桟敷の「サダひとり。~阿部定事件」は「三部作」へ向けての助走公演だと位置付けている。じっくり時間をかけて「無実の阿部定」の謎を深めることにする。

阿部定シリーズ、第一弾!・・・熊本市河原町 特設テント劇場にて幕が開きます。