メメクラゲに左腕を噛まれた青年は静脈が切断され、漁村を「イシャはどこだ。」と彷徨い続けていたのだった。シリツ(手術)は産婦人科の女医さんによって血管をネジで結び付けられた。■「ねじ式」つげ義春 より。
これは高熱にうなされて見た夢だったのだろうか?
私が初めてつげ漫画に出会ったのが高校生の時に読んだ月刊「ガロ」だった。
1960年代末当時は自主上映のATG、前衛美術、フォークゲリラ、演劇界ではアングラ劇の登場で同時多発的にサブカルチャーが咲き乱れた時代だったと言える。
今の爺さんや婆さんたちは、「あの時代は良かった。」と振り返る者たちも多かろう。
裏返せば、当時の青少年たちは戦後民主主義に対する幻滅で、ふらつき、悩み迷い、政治闘争にも疲れ果て、もっと面白いものはないか?と既成概念を壊すような世界観との出会いを待ち望んでいたのだった。
商業への反発、権力や権威への反発、確かに青少年たちのエネルギーは反発することで高熱を発していた。とりわけ、表現の分野では結果的に新しい文化が数多く生まれた。メディアもサブカルチャーを受け入れていく。数の論理に包囲される。結果、反発から生まれたサブも主流になる。主流になると商業化され権威付く。認知されることで「あの頃は良かった。」も正論となるのである。
問題はそれ以降だと思う。認知されるための情報戦、メディア戦略へと引き継がれた1980年代がある。競争や数による偏差値社会まで小劇場が巻き込まれるハメになったと考えます。つまり、小劇場が商業の原理原則に流されていく時代を経験した。
ポスト アングラ劇!
容易なことではない。無人島にいなければ発見できない。世界の果に隠れなければ情報から追われる。包み込まれる。影響される。
どこを切っても「金太郎飴、ポキン!」になる。時代だ。劇は一人では作れない。「こんにちわ、ポキン!」がくり返されたのだった。
「ポスト」を掲げたのだが、年齢的に爺さんの仲間入りである。精神年齢については発展していないので「若い!」と思っていたのだが、昨日(月)、大腸の検査をしたら「直腸癌」だと診断された。肛門さま~!である。直腸をポキンと切断しなければならなくなった。
フツー、人様に心配をお掛けするすることは公表しないだろうが。ダメなのである。言いたくて仕様がない。
劇はヘタだが、生きている滑稽さをネタにしようと企んでいるのです。
当面、劇団を固めよう。新鮮な気持ちで次回公演に取り組みましょう。
次回の透明人間三部作完結編は、
「ねじ式~つげ義春の世界」
■熊本公演
5月29日(金)30日(土)熊本市中央区河原町2ギャラリーADO
■札幌公演
6月6日(土)7日(日)札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 風蝕異人街
になります。
これは高熱にうなされて見た夢だったのだろうか?
私が初めてつげ漫画に出会ったのが高校生の時に読んだ月刊「ガロ」だった。
1960年代末当時は自主上映のATG、前衛美術、フォークゲリラ、演劇界ではアングラ劇の登場で同時多発的にサブカルチャーが咲き乱れた時代だったと言える。
今の爺さんや婆さんたちは、「あの時代は良かった。」と振り返る者たちも多かろう。
裏返せば、当時の青少年たちは戦後民主主義に対する幻滅で、ふらつき、悩み迷い、政治闘争にも疲れ果て、もっと面白いものはないか?と既成概念を壊すような世界観との出会いを待ち望んでいたのだった。
商業への反発、権力や権威への反発、確かに青少年たちのエネルギーは反発することで高熱を発していた。とりわけ、表現の分野では結果的に新しい文化が数多く生まれた。メディアもサブカルチャーを受け入れていく。数の論理に包囲される。結果、反発から生まれたサブも主流になる。主流になると商業化され権威付く。認知されることで「あの頃は良かった。」も正論となるのである。
問題はそれ以降だと思う。認知されるための情報戦、メディア戦略へと引き継がれた1980年代がある。競争や数による偏差値社会まで小劇場が巻き込まれるハメになったと考えます。つまり、小劇場が商業の原理原則に流されていく時代を経験した。
ポスト アングラ劇!
容易なことではない。無人島にいなければ発見できない。世界の果に隠れなければ情報から追われる。包み込まれる。影響される。
どこを切っても「金太郎飴、ポキン!」になる。時代だ。劇は一人では作れない。「こんにちわ、ポキン!」がくり返されたのだった。
「ポスト」を掲げたのだが、年齢的に爺さんの仲間入りである。精神年齢については発展していないので「若い!」と思っていたのだが、昨日(月)、大腸の検査をしたら「直腸癌」だと診断された。肛門さま~!である。直腸をポキンと切断しなければならなくなった。
フツー、人様に心配をお掛けするすることは公表しないだろうが。ダメなのである。言いたくて仕様がない。
劇はヘタだが、生きている滑稽さをネタにしようと企んでいるのです。
当面、劇団を固めよう。新鮮な気持ちで次回公演に取り組みましょう。
次回の透明人間三部作完結編は、
「ねじ式~つげ義春の世界」
■熊本公演
5月29日(金)30日(土)熊本市中央区河原町2ギャラリーADO
■札幌公演
6月6日(土)7日(日)札幌市中央区南4西9 栄輪ビルB1 風蝕異人街
になります。