山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

影を演出!・・・?

2015-10-10 22:40:23 | 声優A子の犯罪
 ワイドショーでは犯人を分析する際に「こころの闇」などと言っている場合が多い。わかったようでわからない。「こころの闇」って何だ?
 例外はありますが、犯罪評論家(そんなのあるの?)、メディアに「こころの痛み」を感じないのです。
 
 ともあれ、今月より犯罪劇と銘打ちまして来年1月の公演を目指して稽古に入りました。
 台本が上がるのは今月末を予定しています。台本が無いのに稽古とは如何なることでしょう。
 劇団夢桟敷ではそれが伝統になっております。誇れることではありませんが、空白だから自由に想像できることもあるのです。
 空白と言っても、この事件から出発するというテーマはあります。このテーマについては公演の方向性が定まってから明らかにされます。
 
 「私はそのような事件を起こしておりません!」
 現実は現実なのですが自覚がない事件だったのです。自分が他人にすり変わるとは?
 断片的にイメージが溢れ出してきています。
 こころの内部は見えません。単純ではありません。ヒダが勝手に動いて絡まっているからです。
 演出の立ち場から言えることは身体の問題なのです。迷路は身体の中に潜んでいるという前提で稽古をススメます。
 
 台本を担当している座長=夢現(さかもとまり)の眼は「監視カメラ」にあり? 
 犯罪劇と銘打ちながら、迷路を彷徨いましょう。これが劇だと確信します。
 さて、影と遊びましょう。影は影の中に入ると不明になるのです。
 見えるようにするためには光が必要になってくるのです。