山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

エピソード 16 肥後丸.

2016-09-02 23:50:40 | 九州「劇」派2016
仙人は霞を喰って生きる。「少女都市」の雪子は、バリバリと音を立てて空を喰う。その雪子が肥後丸.である。福岡県久留米市在住。赤い車で熊本に通って来ている。赤ワインが似合う。アルカリ性の女。アングラ劇史上、21世紀のマイナスイオンと呼ぼう。
2009年だったか?夢桟敷でのデビューは「薔薇色の病室」だった。育ちの良い娘さん!と思いつつ、「この劇ではタマゴ頭の女が登場するんだよ。それを演れるのはあなただ。」と指をさすと、なんと!ツルンツルンに髪をそり落としてタマゴ頭で舞台に立った。
髪は女の命よ。その命を落とすことには覚悟がいる。死んでも起き上がる。切り裂かれても、血だらけになっても、にっこり笑って歌い、オドル。身をもってできる女優は数少ない。そして「これが劇だ!」と呼べる。
バリバリと空を喰う少女、雪子。バリバリの音はガラスが割れる音か?違うよ。熱い熱い火の中で肉とガラスが溶け合い、新しい命が生まれる音だ。
ワイン片手に空をつまみに飲みたいものだ。

■■九州「劇」派■■
「拝啓 唐十郎さま『少女都市からの呼び声』より」
■Website 九州「劇」派ホームページ http://gekiha.wix.com/gekiha
■予約フォーム https://www.quartet-online.net/ticket/gekiha

東京公演■Space早稲田演劇フェスティバル2016参加
10月21日(金)19:00
10月22日(土)13:00//17:00
10月23日(日)13:00//17:00
場) Space早稲田(東京都新宿区早稲田町74 ビューロー早稲田B1)
前売3000円//当日3500円

熊本公演■熊本演劇フェスティバル参加
12月9日(金)19:00
12月10日(土)13:00//17:00
12月11日(日)13:00//17:00
場) 花習舎(熊本市東区東本町1-62 3F)
前売2000円//当日2500円