今年の正月はインフルエンザにかかった。
それで殆ど寝正月になり、おせち料理も進まなかった。
イシャに聴くと、「歳をとると誰でも免疫力が落ちる」と指摘された。
私は風邪をひかないものだと過信していたが、予防は大事だと思うようになった。
人に移してはならないと外出を控えた。
今、熊本では新コロ緊急事態が緩和されている。
条件を満たせば店の営業も良しということで、街では人通りが戻りつつあるという。
もう暫く様子を見よう。油断禁物。熊本は大都市に遅れてやってくることもある。
免疫力弱者である。…粋がっても高齢者。若くはない。バスに乗ると席を譲ってくれるようになった。
熊日連載「わたしを語る」(21)はルート(大阪-名古屋-福岡)旅公演のことををあっさりと流して語る。
集団での旅周りではトラブルはつきもの。学校の修学旅行や旅行会社の観光ツアーのように予定通りにはいかない。作業の遅れや会場によっては進行の変更を余儀なくされる。
目的地(劇場)に着くと缶詰で舞台仕込みで閉じこもる。その地の観光などの余裕はない。
観光を楽しみにしていたスタッフから愚痴を言われることもあった。
現地でサポートしてくれる方々に助けられながら、一緒に呑んだり食べたりするのが楽しみになる。
ご来場のお客さんたちとも一期一会の出会いだ。終演の打ち上げではお客さんが残って宴となり、そして別れの淋しさを味わう。…旅の景色は人間中心で記憶に残る。
ワビサビのある旅公演はフツーでは味わえない。
これが演劇の醍醐味か。旅はいいものだ。
自粛という閉じこもり(熊本では「籠城」という)から抜け出したいものだ。
あの人この人を思い浮かべながら完全な3密解禁を待つ。…旅に出よう!