劇団夢桟敷「週刊月曜日」
〈第9号 2022.03.07発行〉
https://yumesajiki.jimdofree.com/
【告知】
1.
まん延防止、最期の日になるか?
花見🌸ご一緒に🌸
「桜を見る会」自然発生を見る
3月21日(月)14:00-17:00
熊本市北区八景水谷公園
飲食各自持参。
2.
劇団夢桟敷
次回秋公演&上映会
3月31日(木)発表❗️
出演者スタッフ大募集中
3.
一般募集。
春の演劇キャンプ👈南阿蘇(予定)
5月20日(金)-22(日)2泊3日
交通宿泊費各自負担。
★
■遊戯療法(6)
劇中劇
登場人物の分裂と増殖
「レミング」(寺山修司)
11-遊戯療法より
戯曲全体の一コマを切り取り、更に細かく切り刻み、切れ端を組み合わせる。
世界が分断され、継ぎ合わせると想像を絶した世界が現れる。
その原因は出演者スタッフや見られるお客さんの想像力が個別に働くように仕掛けられているからだと思っているからです。
言っておきますが、劇団夢桟敷の演劇は原本の再生でも解釈の多様性を知的に主張することではありません。
「こんなことになりました。」と奇妙奇天烈を喜んで驚いていただきたいと、これまでに勇気をもって精進してきたのです。
想像を絶した世界とは?
意味不明の〈恐怖〉や1ピース欠けたパズルを探す〈冒険〉ともなります。
劇中劇の混沌を旅する演劇。
ぐるぐる回ると三半規管が酔っ払う。すると世界が回って見えるから、アラ不思議。
劇中劇の奥へ迷い込むと、登場人物の役割が一筋縄ではなくなり何重にも絡まってきます。
俳優の凄さ、面白さ、美味しさは〈多重人格〉にあり!と唱えることもできます。
他人が自分の中に潜んでいる。他人を発見する旅。
これが稽古中に試行錯誤されます。
他人を引っ張り出しましょう。
登場人物
五反田病院のフランシーヌの場合
毛布を被って眠っている車椅子の女。
フランシーヌ(看護師)はカリガリ博士に「お薬が効いているようです」とカルテを渡す。
カリガリ博士は見えない。現実には存在していない。
見えないものを見ているフランシーヌは幻想を見ているのでしょうか?
カルテはポトリと床に落ちる。
「まぁ、なんて酷いことをするの!」とフランシーヌはカルテを拾って読み上げる。
ト 音楽
車椅子の女は立ち上がりオドル。
カルテは歌詞で綴られている。
歌詞…略。
患者と思われていた女は、もう一人のフランシーヌ。
もう一人の女は夢から目を覚ました。
「かわいそうに、この子はまだ自分の名前がフランシーヌだと思い出していないのです」
ト 五反田病院では患者が医者や看護師を演じたがって困っていた。
フランシーヌ
「それにしても、遊戯療法なんてやられると誰が医者で、誰が患者か、トンと見分けがつかなくなってしまうわ」
(部分)
※
(注)
劇団夢桟敷は3月中に上映のためのロケハンに入りました。
テラヤマプロジェクト「あたしはあなたの病気です」再編集作業と新たに4月より撮影に入ります。
〈上映〉と〈演劇〉の二部構成で
10月 熊本市国際交流会館に向かいます。
尚、「週刊月曜日」は3月28日第12号ネット配信以降、1号〜12号をまとめまして、紙の冊子として手配り致すつもりです。
どうぞよろしくお願いします。
★
■編集後記 TNS
プーチン大統領に「ウクライナから手を引け」 ロシアの芸術家ら2万人が署名
ウラジーミル・プーチン大統領の強引なウクライナ侵攻を批判する人々は、ロシア国内でも増える一方だ。
この国が誇る文化芸術の第一線で活躍する人々も立ち上がり、大統領に送る反戦の公開書簡のオンライン署名に次々と参加していたことがわかった。『QUARTZ』『Techio』などが報じている。
(3月5日時点で2万人)