先週京都に行って来ました
そして、妙心寺東林院の『 小豆粥で初春を祝う会 』に行き、精進料理懐石をいただいて来ました
年末から、NHK Eテレでオンエア中の 『 趣味Do楽 お寺のごはん 』を観てて、お寺で精進料理をいただいてみたくなり行くことにしました
選び抜いた食材で、手間をかけて丁寧に作られたお寺のお料理は、素材一つ一つの味がよく分かり、作ってくださった方の食材に対する感謝の想いや、おもてなしの心が伝わって来るような優しいお味でした
お茶事では、お食事の前にお茶をいただきますが、この会では梅湯をいただきました
梅湯は梅干しに白湯を注いだ物で、口の中がさっぱりしました
『 松の雪 』( ← 私は、このような和菓子のネーミングが好きです )と言う名前の主菓子や、干し柿や昆布や、其々お祝いの席に相応しい謂れのある茶菓子を沢山いただき、早くも心がポカポカと温かくなりました
いくつになっても、お菓子を沢山いただくと嬉しいものです (笑)
お茶をいただいたらお席を変えて、いよいよお食事です
メインは餅入り小豆粥
とろんとして、噛みしめるほどにお米の甘さが感じられるお粥、最近、お粥がマイブームの私には堪りません (≧∇≦)
特に美味しかったのは、この大根だき
お箸を入れるとホロホロって崩れるくらい柔らかくて、優しい味のお出汁をたっぷり含んだ大根と、口に入れるとジュワーってお出汁が染み出て来るお揚げさんが絶品でした!
青菜の辛子味噌和え
揚げ酢昆布
この面白い形、酢昆布をのれん状に切り込みを入れて揚げると、こんな形になるようです
このまま食べても美味しかったですが、砕いてお粥に入れても美味しかった!
私見ですが、これ、お魚の骨に見えるので、精進料理の中でお魚の役割をしているのかな?
これも絶品! 黒豆
甘さ控えめ、やや固めのこのお豆、私が黒豆を煮る時に目指すお味でした
精進料理は修行僧の修行の一環だとか
禅の思想を持って、自然万物に対峙しながら、丁寧に作られた料理の本当の美味しさを教えていただきました。
時間に追われる多忙な日常で、いつもとは行きませんが、たまには、この様に心を込めてお料理を作りたいなって思いました。
この『 小豆粥で初春を祝う会 』は、今月一杯行われています ( 予約不要 )
ほっと癒されますので、お勧めですよ d(^_^o)
お食事が始まる前に、木でできた塵取り(笑)のような物が回って来て、その中に、皆さんが自分の小豆粥を数粒入れてました。
どんな意味のお作法なのかな?って思ってましたら、
お庭の所々に、このような丸太の台の上にご飯が置かれてました。
『 生飯 』 『 さば 』と読むそうで、
私達がいただく食べ物は全て天から恵んでいただいた物
自然界で生命を共有する者たち(小鳥や動物)と、いただいた恵みを分かち合う、と言う考えから、私たちが呈したお米( 粥 )をこの生飯台にお供えするのだそうです。
わあ、さすがお寺でいただく本物(笑)の精進料理だわ!って興味深かかったです ^ ^