三日目。東京でも軽い余震が時折りあるけれど、実家のある福島はしょっちゅう緊急地震速報で地名が出て、震度３だの４だのと。連絡がついたとはいえ、何とも不安。
余震のたびにのえちはくるりとこっちを振り返って不安そうな顔をし、逃げ出そうかどうしようかというそぶりを見せる。その度にぎゅうと抱きしめて、大丈夫だよと言う。
そしてテレビから映し出される映像はどんなに時が経っても重苦しい。まだ何千人、いや何万人も孤立している。どうか一刻も早く皆が救い出されますように。
友人から、福島のお父上と連絡がとれない。福島の状況、なにか情報ある？とメールがあった。
私の両親が今いる“実家”は、私が小学生時代に福島市内に建てた家なので、福島の小学校で一緒だった彼女の実家もそう離れていない筈と思い、ウチの実家もさっき電気が復旧してやっと連絡がついたから、きっとそろそろ電話がつながるよ、などとつい気楽に返信してしまったが、どうだっただろうか。
今は東京在住の彼女も、一昨日帰宅難民となり、３時間歩いて家にたどり着いたという。そして今は赤ちゃん二人と風邪でダウンしているという……。
