帳場の山下さんの魚河岸日々雑感

映画感想文サイト「帳場の山下さん、映画観てたら首が曲がっちゃいました」を運営しています。

「イチジクコバチ」UP

2011-02-22 19:18:00 | ノンジャンル

親サイトの感想文を更新しました。

「イチジクコバチ」です。


イチジクコバチという虫は知らなかったけど、なんとまあ、残酷な運命!そしてそれに牽引される物語の鮮烈さ。
ヒロインの水井真希嬢がヤバすぎる。あの唇はヤバいだろー。




ライカ犬より、私は幸せ。

2011-02-21 14:52:00 | 河岸のおはなし

私の書いた数字が読めねぇと二ヶ月前の伝票を掴んで帳場に怒鳴り込んできたのが、実はこれが同じお客さんで三度目で、毎度ヤクザの親分のような迫力で恐ろしいのだが、今回もいくら謝っても許してもらえず、20分間、私の前を岩のように動かずに睨みつけ、「何も考えてねぇんだろ」「何も感じてねぇんだろ」「もうしないと俺と約束しろ」と罵唐オまくり、その剣幕に誰も割って入れず、やっと解放されても手が震え、声が出せず、隣の先輩がぽんと優しぃに腕を叩いてくれてうっとこみ上げ、ごごごごご、ごめんなさい、ちょっとトイレとベタな言い訳して帳場を飛び出し、そんなに私が悪いのかと自己正当化する呪詛を唱え、ギャオースと怪鳥のごとくトイレの水を流しながら号泣し、しかしもういい年したアラフォーの女がお客さんのクレームごときで泣くだなんてなんて恥ずかしい、なんて醜い、みんな立派な社会人はこんなことはよくあることだろうにと思うと、いかに日々、寛容で心優しき常連さんたちに甘えてノウノウと仕事をしていたかと、弱った犬のように尻尾を垂らしてすごすごと帳場に帰った。


ふと心に浮かんだのは、あのいたいけなイングマル少年のつぶやき。


人工衛星に乗せられたライカ犬を思えば、僕は幸せ。


そうだ、私もライカ犬よりも幸せだ。
ふかふかのえちがそばにいてくれる私は、ライカ犬よりもずっとずうぅーっと幸せだ。
のえちとの幸福な生活のために、私はもっと立派な社会人として精進しなければならない。





句点が少ないのはきっと、今読んでる町田康の影響。





「日本沈没」UP

2011-02-20 09:02:00 | ノンジャンル


親サイトの感想文を更新しました。

「日本沈没」です。


「恐竜は絶滅したけれど、彼らは爬虫類。冷たい血の持ち主だ。私は人間のあたたかい血を信じたい。」

丹波さん!!!号泣!!




私の耳はギョーザ

2011-02-19 03:35:00 | 河岸のおはなし
昨日観た映画。


「平成ジレンマ」



とんでもないものを見てしまった。
時に、稀に、何もかもを抜きにして、これはとにかく見るべき作品、見ておかなければいけない作品だというのがある。
本作は、確かにそのひとつであると思う。





ある日の「私の耳はギョーザ」事件。

お客さんが営業男子と話している内容が聞こえてきて、

「えー!自転車でパリに行ったんですか!?」

と口を挟むと、


「電車で鍼に行ったんだよ!」



あっ……。



あほや。




町田康を読もう

2011-02-18 03:36:00 | ノンジャンル


昨日観た映画。


「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」

そうか、嘘つきって……そういうオチ(というかなんというか)かあ。
鈴木卓爾がコワすぎる……。



今回のアマゾンの発注品~book





ホンダ先生の新作コミクスと、まだ一度も読んだことがない町田康の作品数点。
彼を見ると私はいまだに町田町蔵と思ってしまうのは、今さらすぎ。
きっと著作を読んでないからだと思ってね。