タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹と生きる・竹を生かす」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

耐雪梅花麗(雪に耐えて梅花麗し)

2024年03月19日 | ふるさと長岡・嗚呼!田舎暮らし

孫と一緒に家の周りをグルッと歩いていましたら、庭の隅っこにある梅の木が小さな花をひっそりと付けていました。

昨日あたりは雪も舞っていて随分寒かったのに、梅の木はちゃんと春を感じて咲いてくれたんだな…と、感激しました。

梅の花を見ると、ボクは「雪に耐えて梅花麗し」という言葉をが思い出します。これは広島カープで活躍した黒田博樹投手が座右の銘としていたので有名な、元は西郷隆盛の言葉です。西郷隆盛が甥宛てに送った手紙の中に書かれた漢詩の一節、「耐雪梅花麗」がその起源のようです。

厳しい雪の寒さに耐えてこそ、梅の花は美しく咲く。人間も、多くの困難を経験してこそ、大きなことを成し遂げられる。まぁそんな感じの意味です。

黒田投手は高校の授業でこの言葉を知り感銘を受けて以来、これを座右の銘としました。実は黒田投手は高校3年間、控え投手だったために公式戦で一球も投げられずにいました。しかし大学進学後にトレーニングの成果が出始め、卒業後はカープに入団しエースとして活躍します。その後、アメリカのメジャーリーグでも活躍し、再びカープに復帰すると現役最後の2016年、日米通算200勝を達成。カープ25年ぶりのリーグ優勝に貢献して野球人生の有終の美を飾りました。

人生で壁にぶち当たっても、目をそらさず精一杯やっていくと、得るものが必ずあります。そのすべてが私たちの肥やしとなり、いつか花を咲かせる時がくるでしょう。ボクの周りにも苦楽に耐え、素晴らしい花を咲かせている方がいらっしゃいます。自分自身もそうありたいと願って生きてきましたが、花は咲いたような、咲かないような…。

まぁ「花が咲く」という事象1つを考えてみても、「他人から見てきれいな花が咲いている」だけでなく、「見た目はたいしたことなくても自分にとってかけがえのない花」とか「家族にとってはかけがえのない花」ってこともあるわけなので、そんなに深刻になる必要はないのかもしれません。まぁ「人生は生きてるだけで上等」って考え方もありますからね。誰もが西郷隆盛や黒田博樹や大谷翔平や藤井聡太になれるわけはありません。野に咲く雑草の花だって、価値ある花であるわけですよ。

あれ?「♫世界で一つだけの花」になっちゃった?

コメント
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