タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹林や自然と共に生きる」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

はたらく細胞(映画)

2024年12月22日 | 読みました!見ました!

話題の映画、「はたらく細胞」を観てきました。珍しく日曜日の昼間に映画を見にいきましたのでね。客席いっぱいの映画館で、久しぶりに映画を見ましたよ。いやぁ〜さすが、人気の映画です。

実はこの「はたらく細胞」、原作のコミックは数年前に読んだことがあったんですよ。そうそう、これこれ。ブログの記事にもしていました。

 

はたらく細胞BLACK - タケ・タケ・エヴリバディ!

女房がスポーツクラブの知り合いから、「面白いから読んでごらん」とコミック本を借りてきました。「はたらく細胞BLACK」というコミック本の1〜8巻です。なんか表紙の画風...

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その後この「はたらく細胞」がアニメになってNHKで放送され、わが家の孫なんかも夢中で見ていたので、ボクらも一緒にテレビでアニメ版を見ることがあったんです。なので、この「はたらく細胞」の映画化のニュースを知り、「見たいなぁ…」と思っていたんですよ。Webサイトでの映画の紹介文はこんな感じです。


人間の体内の細胞たちを擬人化した斬新な設定で話題を集め、テレビアニメ化もされた同名漫画を実写映画化。原作漫画「はたらく細胞」とスピンオフ漫画「はたらく細胞 BLACK」の2作品をもとに、ある人間親子の体内世界ではたらく細胞たちの活躍と、その親子を中心とする人間世界のドラマを並行して描く。

人間の体内には37兆個もの細胞が存在し、酸素を運ぶ赤血球や細菌と戦う白血球など無数の細胞たちが、人間の健康を守るため日夜はたらいている。高校生の漆崎日胡は、父の茂と2人暮らし。健康的な生活習慣を送る日胡の体内の細胞たちはいつも楽しくはたらいているが、不規則・不摂生な茂の体内では、ブラックな労働環境に疲れ果てた細胞たちが不満を訴えている。そんな中、彼らの体内への侵入を狙う病原体が動き始め、細胞たちの戦いが幕を開ける。


いやぁ〜!面白かった!主人公を演じた、赤血球役の永野芽郁と白血球役の佐藤健。阿部サダヲと芦田愛菜ちゃんの「マルモのおきて」コンビの親子の体内で、さまざまな細胞たちが活躍したり、戦いを演じたりします。細胞役も豪華俳優陣がズラリと揃っていました。深田恭子の色っぽい肝細胞とか、キラーT細胞の山本耕史とか、マクロファージの松本若菜とかね。ボク的には、仲里依紗が演じたNK細胞が超カッコいいなぁ…と思いました。だけど一番はやっぱりこの人です。

永野芽郁ちゃんの可愛さは際立っていましたね。

漫画(やアニメ)の実写化ということで、期待半分と不安半分で見に行きましたが思ってたより楽しめました。特に「人間パート」と「細胞パート」に分かれて行き来するストーリーが自然で、笑いあり涙ありで、とても楽しめた作品でした。それにしてもセカオワのFukase君はいい演技をしますなぁ。

うん。面白かったです。でも、アニメ版「はたらく細胞」で興味をもって映画を見に来た子どもたちには、少し難しかったかもです。ちょっと退屈そうな子どもたちもいました。

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家族解散まで千キロメートル

2024年12月20日 | 読みました!見ました!

浅倉秋成さんの「家族解散まで千キロメートル(角川書店)」を読了しました。いつものことながら、どこかで(おそらく新潟日報)書評を読んで「面白そう!」って思って図書館で予約をしようやく順番が回ってきて本を手にしたものの、「書評に何が書かれていたのか?」「どこに惹かれてこの本を予約したのか?」をまったく思い出せないでの読書でした。

まずは、「あらすじ」を紹介しますね。amazonからのコピペです。


〈家族の嘘〉が暴かれる時、本当の人生が始まる。どんでん返し家族ミステリ

実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。古びた実家を取り壊して、両親は住みやすいマンションへ転居、姉は結婚し、周は独立することに。引っ越し3日前、いつも通りいない父を除いた家族全員で片づけをしていたところ、不審な箱が見つかる。中にはニュースで流れた【青森の神社から盗まれたご神体】にそっくりのものが。「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」理由は不明だが、父が神社から持ってきてしまったらしい。返却して許しを請うため、ご神体を車に乗せて青森へ出発する一同。しかし道中、周はいくつかの違和感に気づく。なぜ父はご神体など持ち帰ったのか。そもそも父は本当に犯人なのか――?


いやぁ〜面白かった!途中までは緊張感のある中で普通に面白い小説だと思っていたけど、最終的には「家族ってやつがどれだけ歪な常識の上に成り立っているのか」を考えさせられました。ストーリーの中心である「ご神体を神社に返す」っていうミッションが既に遂行されているのに、小説の残ページはまだたっぷり残っているんですからね。「この先、どうなるの?」って思いましたよ。実はそこからが、この小説の真骨頂でした。

この小説に限らず、ストーリーに伏線が張り巡らされていて、それが次々に回収されていくって面白いですね。最近ボクが夢中になる小説って、だいたいこのパターンのような気がします。この本も、事件は本の半分くらいで解決したように見えて、「この先は?」と思って読み進めるとまたひっくり返る。家族とは?常識とは?と考えさせ続けられる小説でした。浅倉秋成さんの小説を読むのは初めてでしたが、「また読んでみたいな…」と思いました。

さて、話は変わりますが、またgooのスタッフさんがこのブログを紹介してくださったみたいで、ここ数日のアクセス数が急増しています。

今回紹介していただいたのは「アオーレのイルミネーション」の記事です。まぁ、またすぐに元の3桁PVに戻るってことはわかっているんですが、それでも嬉しいですね。

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雪景色

2024年12月18日 | 読みました!見ました!

12月も半ばを過ぎましたので、しょうがないっちゃしょうがないんですがね。ここは雪国ですからね。朝起きたら、窓の外はすっかり雪景色になっていましたよ。あたり一面銀世界ってヤツです。

リビングの窓を開けて、庭の方を撮影しました。雪もモサモサ降っています。あ〜あ。またこの季節がやって来ちゃいましたよ。まぁ現役時代のように「出勤の前に除雪作業」っていう冬のルーティーンがないだけ、まぁ生活は楽になっているんですけどね。

実はボク、一昨日からちょっと声がセクシー(ハスキーか?)になってしまいましてね。風邪の症状はほとんどないんですけど、声がカスカスです。アルバイトはけっこう喋らなきゃならない仕事なので、薬局に行って「声帯の炎症止めの薬」を買ってきました。昨日の昼以降に毎食後に薬を飲んだら、声はなんとか出るようになりました。大事に至らずヨカッタです。

年も年ですので早め早めに手を打って、健康を維持していきたいと思います。

 

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目の見えない白鳥さんとアートを見にいく(書籍)

2024年12月14日 | 読みました!見ました!

ノンフィクション作家・川内有緒(かわうちありお)さんの「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」(集英社インターナショナル)を読了しました。

「あれ?どこかで見たことのある題名だな?」って感じた方、すばらしいです。先月にボクが近代美術館で行われた映写会で見てきた、映画「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」の原作となったのが、この本なのですよ。

 

目の見えない白鳥さん、アートを見にいく(映画) - タケ・タケ・エヴリバディ!

県立近代美術館(長岡市千秋)で行われた映画会で、映画「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」を観てきました。この映画は、全盲の美術鑑賞者・白鳥建二さんと友人た...

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題名が微妙に違うのは、きっと映画と書籍それぞれの作者に、確固たる意図があるのでしょうね。まずはamazonの書籍紹介から、この本のPR文を引用しますね。


「2022年 Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」受賞! 書店員が選ぶ、いちばん読んでほしいノンフィクションに。発売直後から、数々の反響、すばらしい感想が寄せられた本書です。

「目の見えない人とアートを見る?」タイトルへの素朴な疑問は、驚きとともに解消されます。白鳥建二さんと現代アートや仏像を鑑賞すると、現れるのはこれまで見えていなかった世界。

「白鳥さんと作品を見るとほんとに楽しいよ!」という著者の友人マイティの一言で、「全盲の美術鑑賞者」とアートを巡るユニークな旅は始まりました。視覚の不思議、アートの意味、生きること、障害を持つこと……などが白鳥さんや友人たちとの会話から浮かび上がってきます。そこに白鳥さんの人生、美術鑑賞をする理由などが織り込まれて…。

軽やかで明るい筆致の文章で、美術館巡りの追体験を楽しみながら、社会を考え、人間を考え、自分自身を見つめ直すことができる、まったく新しいノンフィクションです。


本を読み進めるうちに、「目が見えない人と一緒に美術館で絵を見るってどういうこと?」という疑問が解消し、「これは目の見えない白鳥さんのため」ではなく、「一緒に行く人(健常者)が楽しみむとともに感性を磨く」ってことに大きな意味があるのだ…と、新しい価値観に改めて気づかされました。映画を見た時には、白鳥さんのキャラクターに興味が向き、あまりこのことには考えが及ばなかったので新鮮でした。

ノーマライゼーションに関わる部分も多く散らばりつつ、全体として「芸術鑑賞友達ができていろんなとこ見に行ったよ!」的なノリで追体験できる内容は、とても読みやすく明るい気分にさせられました。中でもボクの心に刺さった部分を、2箇所ほど抜き出しますね。

●「見えるひと」が、「見えないひと」と一緒に作品鑑賞をすると、自分の思い込みや勘違いにたびたび気づかされる。普段、目が見える人々は、膨大な視覚情報にさらされながら生活してるのだが、細かい情報をすべて脳内処理することは不可能なので、目は必要な場所に注目し、必要な情報だけを取捨選択する。同時に必要のないものは視覚に入っても脳内で処理されない。(P118)

●この社会におけるできごとのすべてには異なる視座があり、異なる「正義」がある。経済のため、社会のため、効率のため、会社のため、国家のため。わたしには筆舌に尽くしがたいほど理不尽に感じる福島の原発事故にも、誰かの「正義」がある。どんなに人が苦しんでいても、「それでも原発は必要だ」と固く信じて主張し続ける人もいる。長崎・広島への原爆投下もシリア内戦も、視座が変われば誰かの「正義」がそこにある。そういった「正義」と「正義」はぶつかり合って、砕け散って、その破片はときになんの関係のないひとまで傷つけてしまう。だからもしかしたら、ひとつの正義を信じる自分もまた誰かにとって非道な刃になってるかもしれなかった。「悲劇」を後世に伝えるだけでなく、その多面性、複雑さを理解しながら、一歩ずつ先に進んでいかないといけない。白鳥さんが言わんとすることはそういうことなのではないだろうか。(P113)

う〜ん!なんか人生というか、人間としての生き方についても考えさせられました。いい本にめぐり逢いました。

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定年物語(新井素子)

2024年12月11日 | 読みました!見ました!

新井素子さんの自伝的小説「定年物語」(中央公論新社)を読了しました。新井素子さんの小説を読むのはボクにとって初めての経験でしたが、同世代の作家ということもあり親しみを感じるとともに、1つの文章が短く簡潔でとても読みやすかったです。500ページ近くある長編小説でしたが、抵抗なく最後までサクサクと読むことができました。

作者の新井素子さんに関しては、ボクは「どこかで名前は聞いたことがあったよなぁ…」程度しか知らず、自伝的な私小説として「結婚物語」とか「新婚物語」とか「銀婚式物語」なんていう夫婦モノの小説も書いていたことも初めて知りました。今回読んだのは、そのシリーズの中の初老編である「定年物語」です。

主人公は現在62歳の正彦さんと陽子さんの夫婦です。正彦さんが定年を迎え、さてこれからは、一緒に旅行を……と期待していた2人。しかし、折しも世の中はコロナで自粛中。そんな中で、新たなフェーズに入った2人の生活は?俳句、骨董と、趣味の道をきわめる正彦さんと、QRコードやスマホに苦しめられたり、日々のちょっとした生活の変化を楽しんだりする陽子さんの日常を綴る物語です。何よりも2人の感じ方や価値観に、ボク自身も共感しながら気楽に読めたというのがヨカッタですね。いやぁ〜おもしろかった!

で、今「新井素子」と「定年物語」をネットで検索していろいろ情報を得たのですが、ボクはさっき新井素子さんのことを「どこかで名前を聞いたことがあったよなぁ…」なんて書きましたが、訂正します。ボクは彼女のことを知っていました。それどころか今から40年以上前に、「とんでもない女子大生がいる!」ってビックリしていたことを思い出しました。

当時、ボクが好んでよく読んでいた漫画の作者に「吾妻ひでお」という漫画家がいました。「ふたりと5人」とか「やけくそ天使」とか、ちょっとエッチで不条理系の漫画を描いていた人だと記憶しています。後にアルコール依存症や自殺未遂なども起こし、それをネタに描いた「不条理日誌」なんていう作品もボクは読んでいました。

その”吾妻ひでお”氏と、この”新井素子”さんが、なんと40年前に共著でこんな本を出していたのです。

「ひでおと素子の愛の交換日記」です。この本の執筆時、新井素子さんは20歳前後の女子大生。ボクは20代の頃に、間違いなくこの本を書店で立ち読みしていました。今、その記憶が蘇りました(本に何が書いてあったかは蘇りませんが)。いやぁ〜あの時代に女子大生だった新井素子が、自伝的小説の「定年物語」かぁ。時間は確実に流れているなぁ。ますます感慨深いです。

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