怒りの処し方♪

緊急事態宣言によりヨガクラスがcloseとなりましたので、今日クラスでするはずだったお話をこちらで紹介しようと思います。


まずは、こんな昔話から。

～昔、ある聖者がいました。
異教徒の男が彼を貶めようと、罵詈雑言を浴びせました。しかし聖者はただ黙って座っています。
「腹が立たないのか？なぜ言い返さない？」と男が問うと、聖者は「例えば、あなたが私に何かプレゼントを持ってきてくれたとして、私がそれを辞退したら、あなたはどうしますか？」と訊きました。
男が「受け取らなきゃ持って帰るだけさ」と答えると、聖者は「それと同じで、私はあなたの持ってきたものを楽しみません。持って帰ってください」と言ったそうです。～


殴られて殴り返してしまう人は、体は強いかもしれませんが心は弱いのです。
タパス※によって身体と感覚を制御できるようになり心が鍛えられると、ヨーガ・スートラでは教えます。

どうしても手や口が出てしまいそうになったり、カッと来るようならば、６秒待つことを習慣にしてみましょう。
６秒経てば、瞬間的な怒りのピークを過ぎると言われています。深呼吸一回でだいたい６秒ですから、たった一呼吸時間を置くだけで、負の連鎖に巻き込まれずに済みます。


※タパスとは、苦行とも訳されますが、自分を律し成長させることです。
ヨガで、その方法と重要性を学んでゆきます。