スコティッシュ・フォールドのひとりごと

スコティッシュ・フォールドの「ひー(オス・19歳)」とその妹「こっちゃん・11歳」、その飼い主「でれすけ」のブログ

スコティッシュ・フォールドの鼻血 ~潜入!猫専門病院②~

2007年05月27日 | 「『ひー』のこと」
前回までのあらすじ

「ひー」があまりにも「鼻血」を出すので、でれすけは「猫専門病院」に「ひー」を連れて行ったとさ…





続き

さて、「ひー」の診察の順番になり、でれすけが呼ばれました。
2つある診察室のうち、右側の診察室に呼ばれました。

そこにいたのは、若くて男前な男性獣医師

…というのは置いといて…

獣医師さんは、まず、細かく問診してきました。
「いつから症状が始まったのか?」
「前の病院では、どのような治療をしていたのか?」
「既往歴は??」
などなど。

でれすけの、的を得ないグダグダな説明にも、真剣に耳を傾けてくれました

そして、先生曰く、


「スコティッシュって、鼻血出し易いんですよ



…そんなの、初耳です

今までたくさんの獣医さんに「ひー」を診て貰いましたが、そんなこと、一言も言われたことがありませんでした。

とくかく、どの獣医も、検査をしたけど、「結果は正常」。
「検査結果が正常なのに鼻血がでる」のは、「原因不明」 以上

と言う感じの対応で、お得意の、

「何かあったら、また来てください~

の一言で診察終了

そして、高い診療費…

「何かあったらって、何よ~ 何かあったら遅いから、こうやってアンタの所、受診してるんじゃないのよ~

…と、思いつつも、

「ありがとうございました。検査結果が正常なら、安心しました…

と、心とは裏腹の言葉を残して、動物病院を出てくる日々だったのです



しかし、今回の診察で、スコティッシュは「軟骨の奇形」がある子が多く、鼻血を出す子がとても多い…ということを知りました

ここの病院の獣医さんは、「某大学の獣医学の先生でスコティッシュの鼻血を研究している偉い先生」の勉強会に毎回参加しており、「スコティッシュの原因不明の鼻血」について、詳しい方でした。

そして、検査の方針や、治療方針を事細かく説明してくださり、更に

「飼い主さんが満足する方法を選んでいただければいいんですよ

と、治療や検査を押し付けることがありませんでした

…動物病院で、IC(インフォームド・コンセント)を受けたのは、初めての経験でした

そんな訳で、検査・治療のメリット、デメリットをしっかりと聞いた後、別の病院での検査結果も踏まえて、でれすけは、ひーの「出血傾向」の検査をしてもらい、鼻血が出た時だけ「点鼻薬」を使う・・・という方針にしました

検査結果はまだ出ていませんが、多分、問題ないでしょう…

この1年間、ひーの鼻血を、本当に心配して、心配して過ごしてきましたが、診察室を出る頃には、「そういう個性をもった子なんだな~」と、納得することが出来ました。

「ひー」の鼻血が出るたびに、でれすけ家のカーペットには血痕が付着し、「殺人現場」のようになっていましたが、それは、今後も「ひーの個性」によって続くことでしょう…




診察、検査が終了し、いよいよお会計です

「・・・猫専門病院だから、高いのかなぁ~」と不安になっていましたが、普通の病院とあまり変わりませんでした

そして、最後に、「これ、どうぞ」と、動物看護師さんがくれたのは、なんと「ひー」のプリクラでした



診察中、「ひーちゃんの写真、撮らせてくださいね」と、獣医さんが言っていたので、「何でかな」と思っていたら、まさか、飼い主にくれるとは
(でも、写真の本当の目的は、カルテに貼るのと、動物病院の壁に貼るためで、残りを飼い主さんにプレゼントしてくれるのです

なんだかとっても嬉しくなった、でれすけでありました

「猫専門病院」は敷居が高く、色々不安な面が多かったのですが、獣医さんも、動物看護師さんも、病院の設備も、そして、スタッフの皆さんの「猫への対応」のあたたかさ(獣医さんも、動物看護師さんも「ひーちゃん」と名前で呼んでくれ、さらに撫でたり、色々誉めてくれたり、すごく猫を大事にした対応でした)も、大満足でした


病院から戻った「ひー」は、疲れてしまったようで、溝にハマって寝てしまいました…





もし、スコティッシュの飼い主さんで、スコティッシュの「鼻血」に困っている方がいらしたら、「猫専門病院」を受診する…という手もありますよ



スコティッシュ・フォールドの鼻血 ~潜入!猫専門病院①~

2007年05月27日 | 「『ひー』のこと」
スコティッシュ・フォールドという猫は、耳の軟骨が折れています

こんな風に




このスコティッシュという猫は、突然変異で出来た猫なので、ある意味、耳が折れている「奇形」の猫ちゃんであるとも言えます

そのため、耳に限らず、他の部分にも、軟骨形成異常が起こり易いらしいのです



うちの「ひー」は、生後2ヶ月目に、ペットショップにやって来たのですが、その頃から、やたらと「鼻血」を吹く症状に悩まされてきました

猫の飼い方や病気の本をみると、大体の本には、


【鼻血】⇒「内因性の原因では、腫瘍や感染症の可能性がある。外因性の原因では、他の猫ちゃんとの喧嘩によって起こることが多い。どっちにしろ、猫の鼻血は重大な症状なので、すぐに受診をしましょう。」


と書かれており、でれすけは、常に「ひーがガンだったらどうしよう・・・」と、悩み続けてきました

そして、色々な動物病院を受診して回りました

しかし、どこの病院に行っても「原因不明」で片付けられてしまい、治療方針も獣医ごとにめちゃくちゃ、「ひー」が鼻血を出すたびに、「どうしよう」という重いが強くなっていきました

そんな中、某雑誌を読み、「猫専門病院」があることを知りました

早速HPを見てみると、


「当院では猫以外の動物は診察しません。」


の一言

でれすけは、「ここだ」と思い、早速、「ひー」を連れて受診してきました

これが、診察券です



一般の動物病院の診察券のイラストって、「犬」であることが多いのですが、ここの病院は、やっぱり「猫」

「ここなら、大丈夫かも

・・・でれすけの期待はやたらと高まりました…



動物看護師さんが優しく声を掛けてくれ、早速、「問診表」の記入です

こんな時、「猫の母子手帳」は大活躍します



ひーの誕生日、飼い始めた日、既往歴、症状、餌の種類…事細かく記入して、受付に提出

「ひー」の順番が来るのを待ちます…。



待つ事およそ7分、動物看護師さんに名前をよばれました。

「でれすけさ~ん

緊張しつつも、診察室へ…。



続きは、後ほど