でれすけは先日、東京都小金井市の都立小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」という野外博物館へ行ってきました。
昨年末から今年の3月9日まで、この博物館で「移りゆくくらしの歴史~いろりからダイニング・キッチンへ~」という特別展が催されており、「ダイニング・キッチン(DK)」という響きにググッときたでれすけは、早速行って来ました。
この博物館には、数多くの歴史的建造物が移築・再現されており、見ごたえたっぷりの博物館です。
ここの博物館の素晴らしい点は、ただ「建物」の外観をみることができるばかりでなく、「生活情景再現展示」された「復元建造物」の中に、実際に入ることができる…という点です。
特別展は、普段は常設展を行っている「展示室」で行われていました。
展示構成は、
第1章 いろりのある家
第2章 茶の間のある家
第3章 DKのある家
第4章 電化製品の歴史
というのもでした。
特に、「DKのある家」のコーナーには、貴重な資料である「サンウェーブ製 公団団地のステンレス製流し」が展示されていました。
また、公団蓮根団地(東京都板橋区)の間取りが床に再現され描かれており、実際にその上に乗ることもできるように工夫されていました。
しかし、展示の仕方が杜撰で、せっかくの貴重な資料が台無しでした。
しかも、展示室には学芸員が1人しかおらず、質問しにくい上、あまり特別展に関する知識が無いようで、でれすけは少しがっかりしてしまいました…
でれすけが学芸員だったら、もっとこれらの資料を、効果的に展示するのに…と思いつつ、野外展示へ向かいました。
今回は、「野外展示」の中でも一番有名な建物、「前川國男邸」を紹介します。
前川國男氏は、日本を代表する有名な建築家です。
まずは、入り口にある邸宅と間取りの説明です↓。
前川氏の設計した建物一覧の一部です↓。
ちなみに、今回、でれすけが50以上もある野外展示の中から、なぜ「前川邸」を選んだのかと言うと、
↑の写真を見てもお分かりの通り、前川氏は
「日本住宅公団 テラスハウス」
を設計しているからです
団地好きのでれすけにとって、前川氏はまさに
神
さてさて、脱線しました
まずは、前川邸の外観です
この家は、日本の近代建築の発展に貢献した建築家前川國男の自邸として、品川区上大崎に1942年(昭和17年)に建てられた住宅です。
でれすけが見に行ったこの日、たまたま某大学の建築学科の学生さんの集団が見学に来ており、皆、『前川國男』と書かれた表札を触っていました
建築学科の学生さんにとっても、前川氏は
神
のようです
でれすけも、何かご利益がありそうなので、こっそり触っておきました
この建物は、戦争体制下、建築資材の入手が困難な時期に竣工しています。
外観は、切妻屋根の和風なつくりです。
この屋根の形が、どことなく前川氏が設計した公団団地のテラスハウスを思わせます
室内のようすです。
居間には太陽の光がサンサンと注ぎ、とても明るく、実際の床面積よりも広く感じます
居間の反対側。
本当に「戦前に設計された建物なの
」と疑いたくなるくらい、モダンな内装です
キッチンもとてもおしゃれです
壁から直接「蛇口」が出ているところが、時代を感じます
一緒にたてもの園に行った「ひー」の父ちゃんも、前川邸には感心しきりの様子でした
ここには、前川邸のほかにも「高橋是清邸」や「子宝湯」なんかもあります。
でれすけ的には、【
】の博物館でした。
おまけ
小金井公園内は、梅が満開でした
詳しくは、コチラ
【江戸東京たてもの園ホームページ】
http://www.tatemonoen.jp