江戸川乱歩氏の物語にイラストレーターの粟木こぼね氏が絵を担当した立東舎の乙女の本棚シリーズ41弾の本。
このシリーズは絵に惹かれて何作か読みました。
今回もまずは絵の美しさが目に留まりました。
物語はこの一冊で完結というわけではなく、発展篇を角田喜久雄氏、解決篇を山田風太郎氏が執筆しています。
発展篇、解決篇も読みたいのでぜひ乙女の本棚シリーズで本にしていただきたいです。
物語は、まだほんの入口で終わってしまっているので、消化不良というか、録画の再生の途中でストップしてしまっている状態。
どこかで、続きを読めたらいいのだけれど…。
怪奇小説家大江蘭堂が老人形師伴天連爺さんとどう対決していくのか、モデルの美女最上令子を助け出すことができるのか、とっても気になります。
<本文より>
手が自然にすべって行く、そのすべり方に、異様な快感があった。それは触覚だけでなくて運動感覚にも訴える美しさであった。