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南信州で地域エネルギーに関わりながら思うこと

自然農の田んぼ・田植え①

2012-06-21 | 田んぼ
先週の日曜日、自然農で借りている田んぼで田植えの第一弾をしました。
上の写真のとおり、苗は順調に育っていて、どれもだいたい5枚の葉っぱが出ています。
このころに植えるのがちょうどよいそうです。

今週末には友人が来てくれて一緒にやるんですが、もう植え頃になっちゃったので、まずは感じをつかもうと試しにやってみました。

<田植えのしかた>
・セリや雑草が生えた田んぼに糸をはって、畝の目安をつけます。
・糸にそって、植えるところだけ三角ホーで草を掻き取って、かるーく代かきします。


・鍬で苗の根を傷つけないように掘り上げます。


・草をとった畝に、20cm間隔で、一本ずつ苗を植えていきます。
 その際、まずは植える場所に鎌で切り込みを入れて、苗を植えたら切り込んだ土でフタをするように押さえます。

・野菜の苗を植えるかのように、稲の苗を一本ずつ、丁寧に植えていきます。
 なので、普通に全面の代かきをした田んぼの手植えよりも、すごく時間がかかります。


(わかりにくいけど、2列終了。準備も入れて約1時間半。)
2/10しか終わらなかったので、今週末に助っ人と頑張らねば!
程々に晴れますように~

充実の、くう・ねる・のぐそ。

2012-06-05 | 田んぼ
6/2(土)の「くう・ねる・のぐそ講演会」、来て下さったみなさん、ありがとうございました~

茨城県の誇る、おそらく日本唯一ののぐそ研究家、糞土師の伊沢さん。
伊那谷でもさわやかな旋風を巻き起こしてくれました。
6/1の夜、スタッフと有志で歓迎会をしたんですが、すでに話が盛り上がって夜の12時まで話し込み・・
初めて会ったのに、親子ほどの年の差も感じなく、すっかり打ち解けてしまい、
「人生観かわった」「目からウロコ」と、30代のセイネンたちは、60代の糞土師から大いに刺激をもらったのでした。

そして本番の講演会と交流会も、充実でした。
「ウンコは命の返し方、責任のとり方」
「責任感だけじゃ続かない。楽しくやることが大事」
など、印象に残る言葉です。

動物のウンコは菌類のごちそう。
菌類のウンコ(有機物)は植物のごちそう。
植物のウンコ(酸素)は動物のごちそう。
ある生物にとってのウンコ(排泄物)が、次の生物にとってはごちそう(栄養源)として、生態系が全てつながって回っているという視点は新鮮でした。いわゆる生態系ピラミッドとしての 食べられる生物→食べる生物 の間に、実は「ウンコ」が入っているんです。
そうやって、ぼくたち人間と、虫もバクテレリアも植物も動物も、ほかのあらゆる生命とつながっている。
人も自然の一部。

自分に自信を持って、熱い思いを伝える伊沢さん。でも、ユーモアも忘れない。
単にノグソの意義を知るだけじゃなくて、ノグソを通して、伊沢さんが貫いてきた「自分のやり方で生きる姿勢」をも教えてもらった気がしました。
だから、大きく変わりつつある今の時代の中で、新しいより楽しい生き方を模索している30代セイネンたちに、特に心に響く話だったんでしょう。

翌日のワークショップは、「お尻でみる葉っぱ図鑑」講習。
どんな葉っぱが、拭き心地がよいか、実物をいろいろ見たり触りながら、体験です。
ティッシュの吹き心地が3点とするなら・・、例えば、桐の葉は5点!だてに筑波大のマークではない!?
葉裏の細かい羽毛がソフトタッチで最高です。
ミントの葉も、仕上げによい香り。トイレ用芳香剤なんてメじゃないです。


この葉っぱ、ソフトだね~


まるでお化粧のパフみたい~(大きなキノコの茎がスポンジ状になったもの)


これが最高得点の葉っぱ。(名前忘れた)。葉っぱとうか、まるで柔らかい小動物のしっぽのようです。ほんと、最高でした。

葉っぱ講習のあとは、山中でいよいよ実践。
9人中、6、7人がノグソ成功しました!
もちろん、ぼくもです。3.11の断水時以来でした。

最初は怖かったけど・・これが、気持よかった~
自然とつながって、すっきり爽快。
葉っぱの拭き心地のよさに感動。
そして、大地へ栄養をお返しできてよかった。
驚いたのは、すぐさまハエが飛んできて、ウンコを食べに来たこと!
だからハエって嫌われちゃうんだね・・
その後はアリに食べられ、もぐらやイノシシにも食べられるかも。
最後は、木の根に栄養として吸収されることでしょう。

自然とつながる感覚を体験することができて、糞土師に感謝です。
なんだか生きる勇気ももらった気がします。
協力してくれたみなさん、来てくれたみなさんも、どうもありがとうございました。
(秋か来春に別の企画で来てもらえそうになったので、今回来れなかった人はお楽しみに。)
ちなみに、来週6/9は安曇野市で講演会だそうです。

糞土師のくわしい情報は、ノグソフィア参照。





アルプス棚田

2012-05-28 | 田んぼ
前の記事の、自然農の田んぼ教室とは違うところですが、
近くの中川村で、友人のタローちゃんが無農薬の棚田をやっていて、田植えを手伝ってきました。

タローちゃんは、今年から移動販売のオーガニックショプ「タローや」を開店しています。飯田市をはじめ伊那谷の各地に出没中。おいしいものばかりです。

さて、タロー夫妻の人柄もあって、都内や関西からも応援が駆けつけていました。
その棚田の気持ちよいこと!!
中川村でも標高の高いところにある田んぼからは、伊那谷の向こう側に中央アルプスの白い山並みが見えます。
10時頃から手植えを始めて、12:30ごろに田植え完了!
中腰で手元ばかり見ていた時間を過ぎると、顔を上げれば、写真の美しい景色です。
この風景を見ながら、タロー家お手製のカレーをごちそうになりました。

なんとこの田んぼで(↓)

家族1年分のお米を自給できるそうです。
何があっても、お米があれば怖くないね。
うらやましい!

さて、翌日はおしり、もも、肩と筋肉痛でつらかったのは、サプライズなお土産でした・・
いい汗かいたなあ。

自然農の田んぼ/稲が育ってきた

2012-05-28 | 田んぼ
ここのところ、ブログが追いついていませんでしたが、稲はすくすくと大きくなっています!
おととい5/26(土)に、2週間ぶりに見に行くと、しっかり大きくなってきていました~

5/5の時はこんな感じ・・
ひょろひょろですね。


その1週間後、5/12(土)に、田んぼ講習会がありました。

師匠のやまもとさんです。
いつも丁寧に素人の質問に答えてくれます。

この日教わったのは、
・不織布はそろそろ外してOK。ただし、朝方0度近くなりそうな予報であれば、もう少し様子見する。(翌日冷え込む予報だった)寒冷紗は鳥よけのために、そのまま。
・敷きわらは一度外す。そして、表土をはがした苗床に追肥として、油かすなどを1~2振りする。
・外した敷きわらを、細かく切って、苗の上からかけて表土をカバーする。乾燥を防ぐ。
・その他、水路、畦の整備。水がよく流れるように溝を切り直す。

というところです。
時間が経って、ちょっと忘れてますが。

わらを細かく切ったのはこちらの道具。なんと、柄を引き下げると、下の水平の受け歯もすっと、連動して横に動くんです。よく切れます。

このときから2週間後が、一番上の写真。
順調な感じです。

ちなみに師匠の苗床はこちら。
きれいですね~
そして、黒米が葉っぱまでしっかり紫色です!


中川村のおいしいお酒

2012-05-25 | 田んぼ


近くの中川村に「今錦」という酒蔵があります。
端麗辛口ではない、味のある丁寧なおいしいお酒です。

好きなのは、ふつうの「純米酒」。(左のもの)

それと、なかなか手に入らない「おたまじゃくし」という銘柄があります。
酒米も中川村の棚田で作ったものだそうです。地産地消ですね。

おたまじゃくしのラベルがかわいくて、
・おり酒は「おたまじゃくし」
・原酒は「足の生えたおたまじゃくし」
・特別純米は「手足の生えたおたまじゃくし」
と、ラベルのおたまじゃくしが成長していきます。



先月、酒蔵に買いにいったら、「人気で予約でほとんど売れちゃった」と言われ、泣く泣く秋上がりを予約してきたんですが、その一週間後に中川村のスーパーにいったら特別純米の一升瓶が2本売っているじゃないですか!
小躍りして購入しました。
つくばから会いにきてくれた友人と大事にいただきました。おいしかった!
(先月飲めなかったIさん、ごめんなさい・・)