分け入っても分け入っても本の森

本読む日々のよしなしごとをそこはかとなく♪

●ちいさなヨンダくん

2006年02月05日 22時33分36秒 | ちいさなヨンダくん
みどりふかいパンダの森でうまれたとき、どういうわけか、ヨンダくんはひとりぼっちでした。
さらさらと、やさしい風のなるこかげで、
「おなかがすいたなあ」
よちよちとあるきながら、
「おかあさんは、どこかしら」

さがしまわる、ヨンダくんのまえを、パンダのおかあさんがとおりかかりました。
そのひとは、ほかにこどものパンダをつれていたので、おかあさんだということが、ひとめでわかったのです。
「おかあさん!」
きっと、このひとがぼくのおかあさんにちがいないと、ヨンダくんはおもいました。