森は、ふたたび春になろうとしていました。
ねむっているヨンダくんの耳もとを、なつかしい風の歌がとおりすぎてゆきます。
さらさら さらさら
おいで ぼうや ちいさな ぼうや
なつかしい このみちを とおっておいで
さらさら さらさら
はっ、とめざめたヨンダくんは、いま、じぶんがどこにいるのか、わからなくなっていました。
たいへんだ!おかあさんと、はぐれてしまったのです。
いつもなら、こういうときは、みなみかぜのおねえさんがたすけてくれます。
おかあさんのにおいをはこんで、まいごにならないように、みちあんないをしてくれるのです。
でも、このひにかぎって、ヨンダくんはひどくうろたえてしまいました。
ぼく、どこからきたのかしら。
ぼく、どこにいこうとしているのかしら。
それは、きょうおかあさんときたみちのことでしょうか。
それとも、もっととおいむかし、あかんぼうだったヨンダくんがやってきたみちのことでしょうか。
ヨンダくんは、こんらんしていました。
ねむっているヨンダくんの耳もとを、なつかしい風の歌がとおりすぎてゆきます。
さらさら さらさら
おいで ぼうや ちいさな ぼうや
なつかしい このみちを とおっておいで
さらさら さらさら
はっ、とめざめたヨンダくんは、いま、じぶんがどこにいるのか、わからなくなっていました。
たいへんだ!おかあさんと、はぐれてしまったのです。
いつもなら、こういうときは、みなみかぜのおねえさんがたすけてくれます。
おかあさんのにおいをはこんで、まいごにならないように、みちあんないをしてくれるのです。
でも、このひにかぎって、ヨンダくんはひどくうろたえてしまいました。
ぼく、どこからきたのかしら。
ぼく、どこにいこうとしているのかしら。
それは、きょうおかあさんときたみちのことでしょうか。
それとも、もっととおいむかし、あかんぼうだったヨンダくんがやってきたみちのことでしょうか。
ヨンダくんは、こんらんしていました。
