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先祖を探して

Vol.272 シニグ祭(8) 「島廻い」って、、、

前回のシニグ祭の話で書いた与人の島廻りですが、ふと疑問が、、、
「島廻い」っておかしくないですか?「島廻り」の間違いではないか???
町誌を再チェックしてみると間違いなく「島廻い」と書いてある。町誌の誤字か?
念のため「廻い」で調べてみましたところ、どうも間違いではなさそうです。

沖縄では首里城の東方である与那原町、旧佐敷町、旧知念村、旧玉城村の霊地を巡礼する「あがり(東)うまーい(御廻い)」と呼ばれている行事があるそうです。他にも御嶽を廻る「御嶽廻い」などもあるようです。
「廻い」という表現は、拝所を廻っていくことのようです。

「廻い=まーい➾与人の島廻い」はもしかして御嶽を廻っていたのか?

「シニグ」の語源については、「災厄を凌ぐ」という説もあるようですので、台風などの災いがないように、そして作物の豊作を願い島の拝所を巡礼していた可能性がありますね。ノロも同行していたわけですから、その可能性がグッと高まります。

しかし島の御嶽の存在が正確には分からない。少し確認してみたのですが、この廻いのルートの地区に、ちょこちょこ存在しているようです。かつては存在していたのに、だんだん忘れ去られてひっそりと存在している御嶽もあるかもしれません。

町誌には御嶽廻いであったなどの説明はありませんでしたので、拝所についてはあくまで憶測です。
御嶽と島廻いの場所が関係していたことが分かれば、また書きたいと思います。

寄り道しましたが、シニグ祭はまだ続きます。


 


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