以前から切望していた竿次帳を閲覧するために東京まではるばる行ってきました。行先は東京国立公文書館です。
竿次帳(さおつぎちょう)とは、明治12(1879)年当時の鹿児島県内の土地の所有者を示すもので、土地台帳より少し古い時に作成されています。
私が探している先祖がいた沖永良部島の竿次帳も保存されているのを知り、ぜひ一度閲覧したいと思っておりました。この度、竿次帳が所蔵されているつくば分館から本館に移送してもらい、145年前に沖永良部島で作成された資料とのご対面となりました。
当時の村ごとに作成されており、表示には確かに明治12年と書かれています。
保存状態はいろいろで、表示がかなりボロボロのものもあり、取り扱いには注意が必要でした。
表紙にペラッ薄い紙が付箋紙のように貼られており、官有地が4筆、民有地が1300筆ほどあったことが分かります。
ページをめくると早速ご先祖さまのお名前がありました。宗佐久田です。
14番地に田んぼを持っていたようです。
このページから分かるように、土地台帳は地番が分からなければ法務局に請求ができませんが、竿次帳は1番地から順番に所有者や地目が書かれています。
これでご先祖さまが明治12年当時に所有していた土地が全てわかるということです。
また墳墓地の所有者と地番も分かりますので、昔のお墓の場所なども特定できます。
これで得られた情報をもとに、土地台帳や登記簿の取得などもできるかなと。
実は想像していた以上に冊数とページがありまして、今回は全部の閲覧は出来ませんでしたので、残りはまた出向く予定です。
当家のご先祖さまの場合、同じ苗字は全て親族ということになりますので、これまでの資料では発見できていなかった親族の名前もチラホラあり、新しい情報となりました。
今回閲覧した情報のチェックがまだ出来ていないので、どこまで活用できるかはわかりませんが、大変貴重な資料であることは間違いありません。
そして竿次帳にご対面できたのは非常に嬉しかったのですが、もう1つ嬉しいことがありました。
私が先祖調査を始めたことで繋がりができた東京にいる親戚の方に初めてお会いすることができ、大変感激でした。しかも閲覧作業を手伝ってくださったり、東京の道案内をしてくださったりと大変お世話になりました。
沖縄料理も美味しかった♬
先祖調査の活動って、昔のご先祖さまと出会えるだけでなく、いま現代に生きる一族の方々ともこうして出会える機会があることが嬉しいのです。
ご先祖調査って素晴らしいですね!