非才無才の雄叫び

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安倍首相の靖国参拝は自らのマヌケさを暴露したものだ!!

2013-12-28 00:27:39 | 日記
政治家が自らのイデオロギーを語る時、安倍首相ほどの
凡庸さを曝け出す政治家も少ないギャップがありすぎる。
経済もアベノミクスで順調に回復している。辺野古移設もほぼ決まっ
た。その自信過剰が、ついに靖国参拝となって各方面に波紋を呼んだ。
アベノミクスは安倍首相のブレーンである学者たちのシナリオに沿っ
て言動を行なっているので、危なげないが、「靖国参拝」に関しては
政治家安倍晋三個人の思想信条に基づく言わば、専権事項のつもりな
のであろう。我々国民でさえ知っている中国の防空識別圏設定問題か
ら米国が気をもんでいる韓国との軋轢の他、北朝鮮の粛清に絡んで北
朝鮮が今後どのような行動に出るか朝鮮半島情勢が危ぶまれていると
いう厳しい安全保障上の問題を抱えていながらの安倍首相の靖国参拝
は自らのマヌケさを露呈したものだ。これに今回は米国が「失望した」
と在日大使館声明を出し、続いて同様の声明を米国務省が出し、更に
米国防省が同様の声明を出した。日米関係では異例のことだという。
今まで米国はヘーゲル国務長官が来日した時、千鳥ガ淵墓苑にヘーゲ
ル国務長官が出向き献花したのは、安倍首相に靖国への参拝はしない
ようにとのシグナルを送ったものだといわれ、また安倍政権には靖国
参拝をしないように再三申し入れを行なっていたとも伝えられている。
「心から失望した」という国防省等米政府の声明は米国の再三の申し
入れやメッセージだけでなく日韓関係改善への米国の努力を安倍首相
が無視したことへの怒りの表れだ。折角の努力が水の泡になることへ
の米国の怒りは相当のもののようで、米国防省や政権中枢では「尖閣
は日本だけで守ればいい」という論調が渦巻いているものと思われる。
そして小野寺国防相と米国防長官との会談が米国からキャンセルさ
れた。
この日本と米国のギクシャクを中国が利用しないはずがない。かつ
て民主党の鳩山首相が「トラストミー」と言って米国の信用を損ない、
日米関係が冷え込んだ。これにつけこんだのが中国だ。民主党政権発
足の翌年春に中国は「尖閣は中国の核心的利益」と発表し尖閣諸島の
我が国の領海を侵犯し始めた。
 12月27日金曜日の読売新聞の「編集手帳」は安倍首相の愚行を見事
に揶揄している。「一方通行の道を、向うから逆走してくる車がある。
正しいのはこちらだからといって、走り続ける人はいない。ブレーキ
を踏み、止まる◆<正>と<止>は横棒1本の違いである。自分が正しくと
も横棒は胸にしまい、事故を避けて止まらなければならない。靖国神
社に"電撃参拝゛した安倍首相の安全意識は、はなはだ怪しい◆国のた
めに命を捧げた人たちに尊崇の念を示すことも、追悼に他国の干渉を
受けないという信念も、「不戦の誓い」の一言一句も、どれも正しい。
一方通行を逆走するがごとき中国や韓国の過剰な反発が間違っている
◆それはその通りだが、車の運転も、政治も、つまるところは結果で
ある。在日米国大使館は『近隣諸国との緊張を悪化させるような行動
を取ったことに米国政府は失望している』との声明を発表した。普天
間問題がようやく動きだそうというその時に、無二の親友である米国
の期待を裏切る。<正>に酔って<止>を忘れた手痛い誤算だろう◆横棒
1本の有る無しで意味が変わる漢字の組み合わせは、ほかにもある。
首相の誤算が国益の<幸>を<辛>に変えなければいい。」
「編集手帳」の性格から思い切った表現は影を潜めているが、なかな
か機知に富んだ表現で解りやすい。
更に27日の深夜NHKの解説スタジアムスペシャルで「2014どうする日
本」と題してNHKの解説委員32人が議論を戦わすという番組で、最初
は「安倍首相の靖国参拝で日本の行方は」のテーマで番組は進めら
れた。解説委員の議論の中で何度も出てきた意見は小泉政権の時と
は状況が違う。第一に小泉首相とブッシュ大統領ほどの首脳同士の
信頼関係がない。第二に尖閣を巡って中国との軋轢は危機的状況だ。
この状況の中での首相の靖国参拝は、より厳しい状況を覚悟せねば
なるまいという論調だ。更に、首相の靖国参拝や「戦後レジームか
らの脱却」といった主張は中国の「日本は戦後の国際秩序を変えよ
うとしている」との喧伝を肯定するように国際社会は受け取るかも
知れないという危惧を表明した委員もいた。また靖国問題では米国
を中韓ラインに近づけたというサインを中国に与えてしまったので
はないかという意見も出た。解説委員のすべてが危機感を持って白
熱の議論を展開した。途中で視聴者からのアンケートを募集したと
ころ、来年は、もっと厳しくなるという項目を選択した視聴者が72
%を占めた。この第一のテーマについての議論は一時間半も続けら
れた。
  これらの危惧を当の安倍首相は、どう思っているのだろうか
 「戦後レジームからの脱却」を唱えて憲法改正に言及してきた安倍
首相は国会では「靖国神社に参拝しなかったことは痛恨の極みであり
ます」と表明し、靖国参拝への批判の反論としてアメリカのアーリン
トン墓地を例に出して中央公論のインタビューで「南北戦争の北軍
の兵士も南軍の兵士も眠っている。大統領も一般の人たちも足を運ん
で祈りを捧げる。ではそこに行く人々は、南軍が守ろうとした奴隷制
度を肯定しているのか?そんな人間は1人もいない
」と暗に「靖国
参拝」を肯定するために珍妙な論理を展開してみせたり、今年の4月
参院予算委では「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない。
国と国との関係でどちらから見るかで違う
」という発言は、アジア諸
国だけでなく米国などでも波紋を広げた。戦前の日本による「植民地
支配と侵略」について謝罪した村山富市首相「談話」を否定するととも
に、戦後の国際秩序にも挑戦するものと受けとめられたようだ。中国
の思う壺だ。これらのことから米国は首相の「靖国参拝」を思い留ま
るよう日本側に働きかけて来たにもかかわらず、安倍首相はこれを無
視したのは、米国を軽く見すぎて先が読めなかったということだ。
鳩山首相ほどの大ばか者ではないにしても、鳩山氏に続いて二番目に
米国を「失望」させた日本の宰相ではないのか?

安倍首相よ
ドイツを見習え
ドイツのメルケル首相が
ポーランドの墓地を訪れた時
墓前で涙ながらに
謝罪したという。
だからと言って
ドイツ国内では「自虐史観」などという
論調も批判も皆無だという。
「自虐史観」などというのは
世界の中で日本くらいだろう。
安倍首相よ
自らのイデオロギーを封印して
長期政権を目指し
世界に冠たる国を目指せ