三鷹市では、傷病や精神疾患等で働けない市民のために、「生活保護」をおこなっている。
生活保護の受給者は年々増える一方で、武蔵野三鷹宅地建物取引業協会での対応の遅れと管理物件に対する「生活保護の対応」の遅れが目立っていて、借りる人は多く、対応物件が取っても少ない状況となっている。
生活保護といっても、身体に障害があって働けない人に対するものの場合は、不動産屋としても物件の紹介は割としやすいし、成約になる事が多い。
問題は、精神疾患や心療内科にかかって復帰を図ろうと支援団体NPOの方と住まいを探している人たちに対する絶対的な物件不足。
三鷹市でこの前開かれた意見交換会では、不動産屋は武蔵野三鷹地域で2件(弊社含め)しか参加していなかったし、古くから営業している三鷹市の不動産屋さんは、なるべくリスクをしょいたくないというのと、管理している物件のオーナー様に面倒くさいことをさせたくないということ。オーナー様に生活保護のことを説明するのがめんどうくさいもしくは、自分の理解度が低い為、ちゃんと説明できない不動産屋がおおいという現実。
三鷹市では、駅から徒歩10分以内の物件で1Rタイプは、9月10日現在で400件を超える空室があり、どこの管理会社も困っている状態。
オーナー様はというと、不動産屋さんが頑張っていないかのように思っている。
でも、実際ワンルームを退去して実家に帰ったり、会社を辞めて故郷に帰ったりする入居者が今年は著しく多く、退去の立合いで4月以降8月まではめちゃくちゃ忙しかった。
大手不動産管理会社では、退去の立合いに立合い料金2万円を一律とっているようだけども、仕事の多さに比べて「判断することの重要性と会社としてのもめた場合の危険リスク」がとても大きく、触らないほうが無難な状況となっている。
生活保護の場合、賃料が53700円までの物件で対応可能。敷金1ヶ月礼金1ヶ月までが限度であろう。
この金額に近い金額で現在空室募集をしているオーナー様は、ぜひ聞いていただきたい。
生活保護の場合、三鷹市より賃料が毎月振り込まれる。
滞納の心配がない。
プラス、連帯保証人不要システム(保証人に代わる会社)の費用も市役所負担で、リスクも回避できる。
精神疾患だった方やアルコール依存症で治療に通っていたかたなどの場合、NPO支援団体とともに、弊社を訪れ、病気の内容や、現在の状況など面談する。その上で、入居物件探しもNPO支援団体が一緒にご案内についてくる。
物件を決めて連帯保証人不要システムの承認もおり、契約後、入居中もこのNPO団体が間に入り、入居者のサポートを行ってくれる。
診断書の内容についても病院やNPO支援団体のほうから確認ができ、そういう面では以前に比べて生活保護受給者の家探しの状況も改善されてはきている。
でも、オーナー様の理解度が低く、まだまだたくさんの空き部屋がある古い物件をもっているオーナー様の理解を得られていない状況である。
三鷹市も武蔵野三鷹宅地建物取引業協会ももっともっと、地域の「不良在庫」となりつつある空室物件を埋めるためにも、連携して賃貸物件を所有しているオーナー様への情報提供や勉強会を積極的に行い、協力してもらえるオーナー様には、固定資産税等税金面等で割引をするなど、抜本的な作戦が必要だと思われる。
利益に走っている不動産屋さんにも、ちゃんと制度自体を理解してもらう場をもっと作り、生活保護支援者向けの住宅の供給を増やしていかないといけないと思う。
ちなみに今日は、レントゴー保証の方に来社していただいて、現状を聞いたり、生活保護受給者用の連帯保証人不要システムの説明を受けたりしてかなり現状の把握ができた。
一日中、杉並区で税務署や区役所等まわって帰社してからの時間はわずかだったけど、有意義な一日でした。
明日は土曜日、たくさんのお客様のご来社に備え、段取りをうまく組めるように調整をしなくちゃ・・・
それでは、家探しをしている方・・・この指とまれ!!!!
三鷹での物件探しは、売買でも賃貸でもセンチュリー21三鷹ホームズへ・・・
担当は店長 平林でした・・・