<平成30年度A日程 准看護師試験 第141問~第150問・解答・解説> 准看過去問 准看本試験

2024年12月08日 | 准看合格法
問題 141  精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)に規定されて いる内容について、誤っているものを一つ選べ。 


1 医療保護入院 

2 精神障害者保健福祉手帳 

3 精神保健指定医 

4 包括型地域生活支援(ACT)











 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)




















・正解 4


※包括型地域生活支援(ACT)=重い精神障害を抱えた人が住み慣れた場所で安心して暮らしていけるように様々な専門の職種から構成されるチームが支援を提供するプログラム 
 
















問題 142  精神科病棟に入院中の患者の処遇について、正しいものを一つ選べ。 


1 患者が自ら希望して閉鎖環境の部屋(保護室)に入室することは、隔離に該当する。 

2 任意入院患者は、原則として開放処遇する。 

3 信書の発信受信は、原則として制限される。 

4 保護者との面会は、原則として病院職員が立ち会う。














 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)






















・正解 2


1 患者が自ら希望して閉鎖環境の部屋(保護室)に入室することは、隔離に該当しない。 

2 任意入院患者は、原則として開放処遇する。 

3 信書の発信受信は、原則として制限されない。 

4 保護者との面会は、原則として病院職員が立ち会わない

















問題 143  知覚の障害について、正しいものを一つ選べ。 


1 思考化声 

2 強迫観念 

3 させられ体験 

4 感情鈍麻 












 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)


  


















・正解 1


1 思考化声 =頭の中で考えたことが声として聞こえる、その声が他人にも聞かれていると感じること

2 強迫観念=不安や苦痛を感じる思考や衝動、イメージが繰り返し浮かぶこと 

3 させられ体験 =自分の考えや行動が他人に操られていると感ずる体験

4 感情鈍麻=周囲に対して無関心で感情を表すことが乏しい状態 


※知覚=感覚器官を通じて外界の事物を見分け、捉える働き



















問題 144  次の組合せで、正しいものを一つ選べ。 


1 電気けいれん療法 ― アルコール依存症 

2 認知療法 ― 認知症 

3 光(刺激)療法 ― うつ病 

4 森田療法 ― 統合失調症











 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)




















・正解 3


1 電気けいれん療法 ― うつ病、躁うつ病、統合失調症など 

2 認知療法 ―うつ病、パニック障害など 

3 光(刺激)療法 ― うつ病 

4 森田療法 ― 不安障害、パニック障害など






















問題 145  悪性症候群について、正しいものを一つ選べ。 


1 体温の低下 

2 無汗 

3 徐脈 

4 血清クレアチンキナーゼ(CPK、CK)の著しい高値 











 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)














・正解 4


※悪性症候群=向精神薬の服用中に起こる重篤な副作用

 徐脈=1分間の脈拍数が50回未満の状態

 血清クレアチンキナーゼ=血液中のクレアチンキナーゼの値

 クレアチンキナーゼ=筋肉細胞のエネルギー代謝に重要な役割を果たす酵素















問題 146  認知症について、正しいものを一つ選べ。 


1 認知機能が低下しても、感情やプライドは残存している。 

2 病態(原因)別では、脳血管性認知症が最も多い。 

3 アルツハイマー病では、まだら認知症がみられる。 

4 アルツハイマー病には、薬物療法は効果がない。









 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)















・正解 1


1 認知機能が低下しても、感情やプライドは残存している。 

2 病態(原因)別では、 アルツハイマー型認知症(神経変性疾患により発症)が最も多い。 

3 アルツハイマー病では、まだら認知症がみられない。 

4 アルツハイマー病には、薬物療法は効果があり進行を遅らせることができる


※認知症=記憶・学習・判断・計画といった脳の認知機能の低下により日常生活に支障をきたす状態

 まだら認知症=認知症の症状がまだらに現れる状態

 まだら=入り混じっている



















問題 147  精神疾患治療中の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 精神療法中は、治療的な援助を継続するため、カンファレンスは行わない。 

2 社会生活技能訓練(SST)の目的は、患者自身が精神問題について自己洞察する ことである。 

3 薬物療法では、患者自身が服薬を中断せず、継続できるように援助する。

4 身体的拘束は、短時間であれば看護者の判断でできる。












 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)















・正解 3

 
1 精神療法中は、治療的な援助を継続するため、カンファレンスは行われる場合がある。 

2 社会生活技能訓練(SST)の目的は、社会生活の中でうまく人と関わり、よりよい人間関係をつくる技能を身につけることである。 

3 薬物療法では、患者自身が服薬を中断せず、継続できるように援助する。

4 身体的拘束は、短時間であっても看護者の判断でできない


※カンファレンス=治療やケアの情報共有や共通理解を図る場

 精神疾患治療中の身体拘束=精神保健福祉法に基づいて、精神保健指定医が認めた場合に行われる一時的行為




















問題 148  精神科入院患者の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 入院中の患者の家族に対して、精神的な支えになるようにする。 

2 入院中は、積極的に代理行為をおこなうようにする。 

3 退院に向けては、医師と看護師だけで支援する方が効果的である。 

4 入院時のオリエンテーションは、省略してもよい。











 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
















・正解 1


1 入院中の患者の家族に対して、精神的な支えになるようにする。 

2 入院中は、積極的に代理行為をおこなうようにするわけではない。 

3 退院に向けては、医師と看護師だけでなく医療ソーシャルワーカーなどと連携して支援する方が効果的である。 

4 入院時のオリエンテーションは、省略してはいけない


※入院中の代理行為=患者のために生活用品などを購入するなど

 入院時のオリエンテーション=入院手続きの方法などにつき説明すること



















問題 149  不安状態にある患者の看護について、誤っているものを一つ選べ。 


1 不安の反応には、情緒的反応、行動上の反応、生理的反応がある。 

2 不安をあらわす反応の有無や程度を観察する。 

3 患者の不安や心配には、真剣な態度で接する。 

4 患者の不安に対する思いや反応は、代弁しない。












 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)
















・正解 4


1 不安の反応には、情緒的反応、行動上の反応、生理的反応がある。 

2 不安をあらわす反応の有無や程度を観察する。 

3 患者の不安や心配には、真剣な態度で接する。 

4 患者の不安に対する思いや反応は、代弁する







 



















問題 150  次のうち、正しいものを一つ選べ。 


1 拒絶状態にある患者に対し、治療には患者自身の協力が必要であることを理解して もらう。 

2 アルコール依存症の回復には、自助グループへの参加は効果がない。 

3 認知症は、高齢者だけに発症する疾患である。 

4 統合失調症の発症のピークは、成人期後期である。











 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)


















・正解 1


1 拒絶状態にある患者に対し、治療には患者自身の協力が必要であることを理解して もらう。 

2 アルコール依存症の回復には、自助グループへの参加は効果がある。 

3 認知症は、高齢者だけに発症する疾患ではない。 

4 統合失調症の発症のピークは、思春期から35歳ころまでと言われている


















<おことわりとお願い>

正鵠を射ていない解説もあるかと存じます。

疑義がある場合は、教科書などで、ご自身でお調べ願います。


※お知り合いに准看試験受験の方がいらっしゃいましたら、当ブログをご紹介願います!


あなた様のご健康、学業成就、ご活躍を祈念しています!!!




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